オープニング
おはようございます。本日は「隣の芝生は青くない」というテーマでお話をします。
今回のテーマは、いつものように生徒さんから頂いた質問やご意見に即したものではなく、私が以前行ったオフラインコミュニティーで頂いた相談を受けて、強く感じたことを皆さんにシェアしたいと思います。
オフ会参加者の話
私はSnsClub以外にもいくつかの事業をやっており、そのうちの1つとして「Synergy」というオフライン特化型のコミュニティの運営しています。運営していると言っても、3月から開始したばかりの新しい事業です。
定期的にオフ会を開催し、インフルエンサーや経営者、フリーランスの方々がビジネスマッチングをするというコミュニティです。そのオフ会の中で頂いた相談があります。
その方は皆さんと同じようにSNS、Instagramで発信をされていて、フォロワーは確か23万人ぐらいいらっしゃったかと思います。短期間である程度伸ばされていて、収益化も数10万円しているということで、かなり私の目から見てもかなりうまくいってるように見えた方でした。
その方が私に対して相談をしてきたのが、
周りと比べて全然収益化がうまくいっていない。
具体的に言うと1ヶ月に7桁ぐらいの収入、100万円を超えるような収入を目指していきたい
という内容でした。ただ、
なんで7桁行きたいんですか?
100万円を稼いでどのようにして使いたいんですか?
とかいうことを、よくよく聞いていくと、あまり決まっていなかったんですよね。
100万円を目指したいと思った理由は、周りの発信者がそのくらい稼いでいる人が多かったから。
私もそのくらい稼がなければならないのかと思い、それを達成できていない自分に対して焦りや劣等感がある。
もっと稼げるようになるためにはどうすればいいのか。
運用代行なのか、コンサルなのか、アフィリエイトはどういう商品を選んだらいいのか……
私もこの仕事を始めて2年以上経つので、同じような悩みを本当にたくさん聞きます。
このラジオを聞いているほとんどの方は、まだフォロワー1万人を目指している段階で、収益化には至っていない方も多いと思います。
しかし、インフルエンサーになって収益を達成しても、次は違う段階での悩みが出てきます。今回は、「周りの人が100万円稼いでいるから私もそれを言わないと焦る」ということを聞いて、僕が感じたことをシェアしたいと思います。
他人軸の人生は不幸の始まり
他人軸の人生とは
結論として、今回の話で僕が何を感じたのか、何を伝えたいのかというと、「他人軸の人生は不幸の始まりだ」ということです。
まず、他人軸の人生とはどのようなものになるかと言うと、
- 「あの人は30日でフォロワー1万人達成したのに、私はできていない」
- 「あの人は100万円稼いでいるのに、私は10万しか稼げていない」
- 「あの人はタワマンに住んでいるけど、私は一戸建てに住んでいる」
- 「あの子供は高級ブランドの服を着ているのに、私の子供はショッピングモールで買った服を着ている」
- 「あの人はブランド物を買っていて、とても稼いでいるような主婦だけど、私はまだそんな生活にはなれていない」
- だから私も同じように稼ぎたい、インスタを早く伸ばしたい、タワマンに住みたい、あの人のように稼ぎたい
このように、「他人がこういう状態だから私もそうなりたい」と思って行動することを、他人軸の人生と定義しています。
このような他人軸で生きてしまう人は、私はとても不幸だと思います。
不幸というのは、それ自体が非常に悪い状況であるということではなく、幸せになれないという意味で不幸だという風に僕は今回表現させていただいております。
なぜ他人軸になってしまうと幸せになれないか
そもそもの話として、その時、自分が目指している人の段階に追いついた時には、大体その人というのは先に行っているんですよね。
例えば皆さんが私のような経営者になりたいという風に思って、月商で何千万とか、年間で何億というのを稼ぎたいと目指して、私の背中を追ったとしても、今の私に追いついたときには、未来の私もより先に行っています。
周りのインフルエンサーが100万円稼いでるから、私も100万円稼ぎたいと頑張って、その努力をして月日が経ちました。100万円稼げるようになりました。そして周りを見ると、結局自分より稼いでる人が目に止まるわけですよね。
やっと100万円達成したけど、あの人は200万稼いでるらしい、300万稼いでるらしい。そういった形で追いついて追い抜いたとしても、もっともっとすごい人というのはいるんですよね。
このような形で自分と他人を比べ、隣の芝生が青く見えてしまい、他人軸で生きてしまうと一生劣等感だったり、承認欲求の奴隷になってしまいます。
- その時には自分が目指している人は大体先に行っているし、追い抜いたとしてももっとすごい人がいる
- 他人軸で生きてしまうと一生劣等感や承認欲求の奴隷になってしまう。
自分のビジョンではなく他人ばかりみていないか?
ここで皆さんにお伝えしたいこと、気づいていただきたいことというのが、そもそもInstagramを今回コンサルを受けて始めた、Instagramをコンサルを受けて始めた、独立をするためにまず副業から入ったというのは、自分の中に実現したい未来があったからではないでしょうか。
他人がどうとかではなく、自分の中に実現したい、絶対に達成したい将来的なビジョンがあったはずです。
例えば
- 「子供ともっと旅行に行きたい」
- 「旅行に行くとかじゃなくても、もっと子供との時間を作って、何気ない日常を楽しみたい」
- 「経済的な不安をなくしたい」
- 「奥さんと月に1回でもいいからいいディナーを食べるようになりたい」
- 「独立して上司の元でやらされる仕事をするのではなく、自分の本当にやりたいことを探しながら、大変かもしれないけど毎日ワクワクしながら働きたい」
そういったものが他人がどうとかではなく、自分の中にあったはずなのに、いつの間にか人と比べてしまう人が多くなってしまっていませんか?
これでは、せっかくInstagramを始めて頑張ろうと思ったのに、本末転倒ではないかと思います。
「自己実現」=「幸せ」ではない
幸せとは「気づく」ことである
そもそも論なのですが、この自己実現:自分が実現したいと思った未来を実現することが幸せなのかと言うと、僕はそうではないと思っています。
自己実現というのは幸せではないと思います。
セミナーで
「私はこういう暮らしをしています」「皆さんにやりたいことないんですか」「それを達成するためにはどのぐらいのお金が必要でどのぐらい自分が努力しないといけないのか」
とか熱く語ってたじゃないか!
私たちが幸せになる道を示してくれたんじゃないの!?
それなのに自己実現をすることが幸せじゃないってのはどういうこと??
こんな風に思うかもしれませんが、ちょっと一回落ち着いて聞いていただきたいです。
僕は幸せというのは気づきのことだと思うんです。
幸せというのは、「そういう幸せな状態がある」とか、「誰かと比べて優れているからお金を持っている」とか「時間がある」「結婚している」からではなくて、幸せだと気づけることが幸せだと僕は思っているんですよね。
例えば、「今日はいい天気だな、なんかすごい幸せだな」とか。
私の場合だったら
「大好きな人と結婚できてこうやって屋根の下一つで暮らせていること自体が幸せだな」
「自分の子供が何の病気もなくスクスク育っていってくれることすごく幸せだな」
「子供と手を繋いでいい天気の中で散歩ができていて幸せだな」
「なんかすごいいい匂いがする花が咲いてた、金木犀が咲いてた、めっちゃいい日だな、幸せだな」
このように、お金があるとか自分がどういう状況とか関係なく、基本的に皆さんってもうすでに幸せなんですよね。
「自分が幸せな状況にあるかどうか」っていうのを認知できるかどうか、幸せだと気づけるかどうかっていうことが問題なだけで、自分がやりたいことを達成したから幸せになれるとかそういう話ではないです。
なんのために自己実現するのか?
自己実現は目指さなくてもいいのか?
じゃあ自己実現を目指さなくてもいいのかって言うと、そういう話でもないんです。
皆さんが心の中に持っている「自分はこういう人間になりたい」「こういう暮らしをしたい」っていうのは自己実現だと思うんです。
しかし、そういったものは幸せになるためにやるのではなくて、今日この日をワクワクしながら生きるために目指していただきたいなって思うんですよね。
これは冒頭にも言った通り、他人を見て「人がこうだから私もこうなりたい」ってやったらダメです。
なぜかと言うと、それだと一生自分よりいい人が見えてしまうからです。隣の芝生を見て「青いな」「この人みたいな暮らししたいな」っていうような欲求は際限ありません。
なので、まず「自分がこうなりたいな」「自分が心の底から目指したいな」って思うものを見つけて、それを目指していっていただきたいなと思います。
例えば私の場合やったら、「日本一のSNS教育事業を作りたい」という目標があります。
これは「誰かが日本一に君臨してるからその人を、その会社を抜きたい」っていうことではなくて、「僕がもっとワクワクしながら働くには、もっとワクワクした人生を送るためにはどうしたいんだろうって考えた時に、自分の中でどうしてもこれは達成したいっていう目標があるから、日々頑張れるわけですよね。
なのでまず、「幸せである」ということと「自己実現」ということを切り分けて考えることが必要です。
自己実現をすることによって、今がワクワクする。そのために努力を増して欲しいと思います。
自分軸になれば、自分の芝生の青さに気づける
結構話があっち行ったりこっち行ったりしてしまったと思いますが、まず他人軸で行くのではなく、自分軸で「自分はこういう暮らしをしたい」「自分はこういう風な瞬間を噛みしめていきたい」「自分はこういう人間になりたい」という自分軸を生きることによって、隣の芝生には興味がなくなります。
誰がいくら稼いでいるとか、誰がどのくらいの速度でフォロワーを獲得しているかとか、誰がタワマンに住んでてどんなブランド物を身につけているかとか、こんなことは全く興味がなくなります。
そうやって人に興味がなくなった瞬間に、人はどうなれるかと言うと、自分の芝生の青さに気づけるんですね。
例えば、自分が置かれている環境ですよね。「日本に生まれただけでも、めっちゃ幸せだ」とか、「すごいやりがいのある仕事ができて幸せだ」とか、「Instagramで発信活動ができているのは幸せだ」とか、「いいねがもらえたのは幸せだ」とか。
そういった形で他人軸で生きなくなることによって、自分に目線を向けることができます。自分に目線を向けることができるようになって初めて、自分の芝生の青さに気づけるようになると思うんです。
なので、今回僕にオフ会で
周りの人が100万円稼いでるから、私はまだまだだな
本来私は月に10万円稼げるようになったらそれでいいと思っていたのに、それが達成されてもなんか幸せじゃないんですよね。
なんか劣等感を感じてるんですよね…
という方に、
十分、めちゃくちゃ頑張ってるし、めちゃくちゃすごいことじゃないですか。
そんな他人がいくら稼いでるかっていうのは全く関係なくて、今あなたが頑張っていること自体がすごく尊い。
今あなたが稼いでるお金を例えば子供だったり、旦那さんだったり、自分に使っているその瞬間瞬間を幸せだと噛みしめて、生きていった方がいいんじゃないですか?
というアドバイスをさせていただきました。
例えば、自分の庭で芝生の青さに気づいて、「そこに花を植えたら、もっと綺麗になるんじゃないか」とか、「そこに木を植えたら、もっと綺麗になるんじゃないか」とか、「この芽を育てたら、何か美味しい果実が実るかもしれない」と思う。だから、ここを育ててみようと思う。
自分軸に目を向けることによって、もっと自己実現を楽しめるようになるんじゃないかと思います。
SnsClubの生徒さんの中でも、「同期の方よりも伸びません」とか、質問の中では、「大体何投稿ぐらいで伸びたらいいんですかとか」「他人がどのぐらい伸ばしてるんですか」という物差しを測ろうとする方がいます。
しかし、そこに目を向けてしまった瞬間に不幸が始まってしまいます。自分軸から離れてしまって、幸せになれない瞬間が近づくのです。
まず、自分が今置かれている環境が人生の中で最高の幸せだと気づいて欲しいです。そして、その中で、自分がキラキラしてワクワクできるためにはどういう自己実現があるんだろうと考え、そのために日々努力していただきたいと思います。
そして自分の庭の芝生が青くなって、お花も咲いてすごくいいなと思ったら、次はできれば隣の芝生を青くするような努力:他者への貢献をしていっていただけたら、よりやりがいのあるワクワクする人生を過ごせるようになるんじゃないかなと思いました。
まとめ:あなたの芝は誰よりも青い
今回は「隣の芝生は青くない」というテーマでお話をさせていただきました。
オフ会から得た本当にさまざまなご相談だったんですけども、僕の人生感だったり、マインドセットとして非常に皆さんにお伝えしたいなと思い収録しましたが、ちょっといつもよりも拙い感じになってしまったかもしれません。
まとめると、他人軸で生きない。そして自分軸で生きる。
自分軸で生きて、自分がまず幸せだということに気づいた時に、本当にやりたい自己実現だったり、ワクワクできる生き方、働き方、発信の仕方っていうのが見えてくるので、是非それを目指していただきたいです。
そしてそれがもし達成できたら、隣の芝生を青くするお手伝いをしてあげて欲しいなと思います。それが伝わって、どんどん皆さんや、皆さんの周りが自分の人生って素晴らしいんだなと気づいていただけたら、すごく嬉しいなと思います。
最後にお伝えしたいのが、これを聞いてくださってるあなたの芝生は、あなたから見た時に僕の芝生よりもずっと青いはずです。
なので、是非今日1日だけでもいいので、自分が置かれてるちっちゃな幸せでいいので、噛みしめて生きていっていただけたら、すごく嬉しいなと思います。
ということで今回は「隣の芝生は青くない」というお話をさせていただきました。
それでは、本日も人生を変える1日にしていきましょう!