今回は「AI音声による読み上げ」でお届けします。
多少の違和感があるかもしれませんが、その分これまでより更新のペースを上げて、今後はより多くの配信をお届けできそうです。
ぜひ楽しみに待っていてください✨
オープニング
おはようございます、駒居です。
本日は「センスを泥臭く磨く」というテーマでお話をしていきます。
それでは、いただいたご質問を読み上げます。
ご質問
センスと差別化の磨き方について

いつもラジオ更新ありがとうございます。
センスを磨くにはTTPが近道だと思いますが、そもそもセンスというのは磨くことができるのでしょうか。
個性やセンスは生まれ持ったものが大きいようにも感じています。
とはいえ諦めているわけではありません。
他の人にはない部分で差別化するのはまだ先の話としても、差別化できる部分がないかどうかは日々探しています。
人気ジャンルで差別化するコツや、センスを磨く方法があれば、ぜひ教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。



これは、多くのSNS初心者が直面する、非常に重要な問いです。
結論から申し上げます。
センスを磨く唯一の方法は、常人の理解を超えるほどの膨大なインプットとアウトプットを繰り返すこと、ただそれだけです。
あなたが「あの人はセンスがよい」と感じるのは、その人が見えない場所で、あなたとは比較にならない量の試行錯誤を積み重ねてきたからです。
差別化や個性は、その圧倒的な量の先に、かすかに見えてくるものに過ぎません。
本日は、そのために必要な3つの思考法についてお話しします。
1.「センス」と「才能」は混同してはいけない
まず大前提として、多くの人が「センス」と「才能」という言葉を混同し、その結果、行動にブレーキをかけてしまっています。
ここを正しく理解することが、あなたの飛躍の第一歩となります。
いただいたメモにもありましたが、この二つは全くの別物です。
・才能とは、生まれつきの素質やポテンシャルのことです。
例えば絶対音感や驚異的な記憶力、卓越した運動神経などが挙げられます。
これらは努力によってある程度強化できますが、初期値には個人差があり、ある種の限界が存在することも事実です。
・一方で、センスとは、感性や感覚的な資質のことです。
物事の本質や「いい感じ」を直感的に掴む力を指します。
そして最も重要なのは、センスは後天的に磨かれる部分が圧倒的に大きいという点です。
SNS運用で多くの人が絶望するのは、他人の優れたアウトプットを見たときに「あの人には才能があるからだ」と、センスを才能だと勘違いしてしまう点にあります。
その結果、「自分にはあんな才能はない」と諦めてしまうのです。
これが、あなたの成長を妨げる最大の罠です。
断言します。SNS運用におけるセンスの正体とは、「知識」と「経験」の膨大な蓄積によって生まれた、「再現性のある法則」の引き出しの多さにほかなりません。
決して生まれ持った才能ではありません。
あなたが今「センスがない」と感じているのは、才能がないからではありません。
単純に、判断軸となる「知識」と「経験」の量が絶対的に不足しているだけなのです。
まずは、あなたが活動するジャンルでトップを走るアカウントを最低でも10個、徹底的に分析してください。
・どのような投稿が反応を得ているのか?
・なぜ、その言葉が人の心を動かすのか?
・どのような構成になっているのか?
表面的に模倣するのではなく、まるで自分がコンサルタントになったつもりで、その成功の裏側にある「法則」を言語化するのです。
この「インプットの量」が、あなたのセンスの土台となります。
2.TTPを「TTP2.0」へ進化させる
「TTPが大事なのは分かりました。しかし、ただ真似するだけでは、結局その他大勢に埋もれてしまいませんか?」――このような声が聞こえてきそうです。
その通りです。だからこそ、TTPをアップデートする必要があるのです。
私が提唱するのは 「TTP2.0」、すなわち 「分解」と「再構築」のプロセス です。
凡人が行うTTPは、成功事例の表面をなんとなく真似るだけにとどまります。これでは、ただの劣化コピーにしかなりません。
一方で、結果を出す人のTTP2.0は、成功事例を 執念深く「分解」 します。
- なぜ、この冒頭の1秒で惹きつけられるのか?
- なぜ、このタイミングでこのテロップを入れるのか?
- なぜ、このBGMが感情を揺さぶるのか?
- なぜ、この言葉遣いが信頼を生むのか?
このように、成功事例を構成するあらゆる要素をパーツ単位で徹底的に分解していくのです。
そして、その 分解したパーツを、今度は自分の発信という文脈で「再構築」していく ことが必要になります。
私自身、新しいリールの型を試すときには、伸びている動画を1秒単位で分解します。
カットの速さ、テロップの色、BGMの音ハメ、表情の作り方に至るまで、すべての要素を言語化し、自分の動画で再現してみるのです。
これを繰り返すうちに、自分なりの勝ちパターンが見えてきます。
ベンチマークしているアカウントの中から、最も伸びている投稿を三つ選んでください。
次に、その投稿が「なぜ」伸びたのかについて、考えられる要素をすべてスプレッドシートに書き出してみましょう。
そして、書き出した要素の中から、今の自分にすぐ取り入れられるものを三つ選び、次の投稿で実践してください。
これこそが、「分解」と「再構築」の第一歩となります。
3.「守破離」こそが、凡人が天才に勝つ唯一の道
差別化や個性を焦る気持ちは、痛いほど理解できます。
しかし、断言します。基礎ができていない段階での個性は、ただの「事故」に過ぎません。
武道や芸事の世界には「守破離」という言葉があります。
- 守:師の教えや型を徹底的に守り、基礎を固める段階。
- 破:師の型を破り、自分なりの応用を試みる段階。
- 離:型から離れ、独自のスタイルを確立する段階。
これは、SNS運用におけるキャリアそのものです。
多くの人が、いきなり「破」や「離」を目指そうとして失敗します。
特に人気ジャンルであればあるほど、成功するための「型」はすでに存在します。
あなたがまずやるべきことは、その「型」を徹底的にコピーすること――それが「守」です。
他人と違うことをしようと焦る必要はありません。
むしろ今は、他人と同じことを、誰よりも深く、誰よりも徹底的にやると決めてください。
TTPという「守」を突き詰めた先に、初めてあなたなりの応用である「破」が見えてきます。
そして、そのさらに先でようやく、誰にも真似できない「離」、すなわち本物の個性が生まれるのです。
個性とは、探して見つけるものではありません。
圧倒的な基礎訓練の果てに、自然と滲み出てくるものなのです。
今すぐ「個性」や「差別化」という言葉を、あなたの辞書から削除してください。
そして、心から尊敬するロールモデルを一人だけ選びましょう。
その人の発信を、今後三か月は徹底的に「守る」こと。
考え方、言葉遣い、投稿の型――すべてを身につける覚悟で、TTPを継続してください。
まとめ
- TTPを「分解」と「再構築」のTTP2.0へ進化させよ。
表面的な模倣ではなく、成功の裏側にある法則を盗むのだ。 - センスの正体は「知識」と「経験」の蓄積である。
それは天賦の才ではなく、後天的に獲得できるスキルだ。 - 「守破離」を信じよ。 個性を焦ってはならない。
圧倒的な基礎の反復こそが、本物の個性を生み出す唯一の道である。
センスがないと嘆くのは、あなたがまだ圧倒的な行動のスタートラインに立ったばかりだからです。
他人と比べる必要は一切ありません。比べるべきは、いつだって昨日の自分です。
血の滲むようなインプットと、泥臭い実践の先にしか、あなたの求める「センス」も「個性」も存在しない。
その事実から、どうか目を背けないでください。
本日は「センスを泥臭く磨く」についてお話ししました。
今日も人生を変える1日にしていきましょう!

