今回は「AI音声による読み上げ」でお届けします。
多少の違和感があるかもしれませんが、その分これまでより更新のペースを上げて、今後はより多くの配信をお届けできそうです。
ぜひ楽しみに待っていてください✨
オープニング
おはようございます、駒居です。
本日は「90点でいい」という、少し刺激的なテーマでお話しします。
早速ですが、完璧主義が故に発信の一歩が踏み出せない。あるいは、投稿はしているものの、一つの投稿に時間をかけすぎて疲弊し、継続が苦しくなっている。
ご自身の基準の高さに誇りを持ちながらも、その基準が逆に行動を縛り、心をすり減らしてしまう——。
このジレンマ、非常によく理解できます。私自身もこだわりが強い人間なので、その気持ちは痛いほど分かります。そのこだわりは、使い方さえ間違えなければ、あなたを唯一無二の存在へと押し上げる強力な武器になります。
しかし、使い方を間違えれば、あなたの可能性を食い潰す呪いにもなるのです。それでは、この根深い問題に対して、私なりの答えを提示していきましょう。
まずは、いただいたご質問を読み上げます。
ご質問
完璧主義との向き合い方について

駒居さん、こんにちは。
いつもお忙しい中、ラジオの更新ありがとうございます。
日々、駒居さんの考え方にハッとさせられ、気付かされることも多く、学びの多い毎日を過ごしています。私は周りからよく「完璧主義だ」と言われます。そのように言われることは、私にとってプラスの言葉であり、誇りに思っています。
ですが、インスタで発信するコンセプトが決まり、「いよいよこれからスタートするぞ」というときに、二つの意見が私の中で対立しました。ご意見をお聞かせください
- 一つ目は、「完璧な動画を届けたい」という気持ち。
- 二つ目は、「ひたすら行動し、毎日投稿したいが、完璧になるには膨大な時間が必要」という現実です。
一見、毎日完璧な動画を投稿したらいいだけだと思うのですが、毎日投稿を目指す中で、完璧に完成した動画を届けるのは困難です。時には「投稿してみる」という勇気も必要なのではないかと思うのです。投稿をしてみて、フォロワーの反応を見て改善していくのが効率がいい気がしています。
ですが、私の中の「完璧主義」が邪魔をしており、苦しくなります。駒居さんが今から動画投稿を始める生徒だとして、どのようなクオリティの投稿を目指しますか?
回答



素晴らしいご質問、ありがとうございます。
まさに多くのSNS初心者がつまずく核心的な悩みであり、この壁を乗り越えられるかどうかで、その後の運命が大きく変わると言っても過言ではありません。
結論から申し上げます。
もし私が今から動画投稿を始める生徒だとしたら、目指すクオリティは 「粗削りでもいい。まずは80点のクリエイティブを世に問う」 です。「え、80点?100点じゃないんですか?」と感じるかもしれません。その気持ち、よく分かります。しかし、断言します。初心者の段階で、自分一人の力で100点を目指す行為は、最も成長を遠ざける非効率な罠 なのです。
今日は、なぜ完璧を目指すべきではないのか。
その理由を、より実践的な3つの視点からお話しします。
1. 90点を100点にする「沼」から抜け出せ
まず、残酷な事実をお伝えしなければなりません。あなたが 90点のクオリティの動画を100点に引き上げるために費やす労力は、0点の状態から90点の動画を作る労力とほぼ同じ なのです。これはクリエイティブ制作における「収穫逓減の法則」のようなものです。最初の8割、9割の完成度までは、投入した時間と労力に比例してクオリティは上がっていきます。
しかし、そこから先の最後の10%を詰める作業は、まさに沼。テロップの1ピクセルのズレ、効果音の0.1秒のタイミング、色の微調整…。そこにこだわり始めると、時間は無限に溶けていきます。
あなたがその1本の動画を100点にすべく格闘している間に、80点の動画を5本投稿した別の人は、5回分の経験値と講師からのフィードバックを得て、すでに遥か先へ進んでいるのです。特に、まだ一本もバズを生み出せていない初心者の段階で、この最後の10%に固執するのは、あまりにも効率が悪い。まずは80点でいいから世に出し、数をこなすこと。その過程でしか、あなたのクリエイティブとしての基礎体力は養われないのです。
動画制作にタイマーをセットしましょう。
例えば「撮影60分、編集90分」のように。時間内に80点のクオリティで完成させる訓練を繰り返すことで、無駄なこだわりを削ぎ落とす技術が身につきます。
2. あなたの「90点」は、プロの「60点」だと知れ
次に、さらに厳しい現実をお伝えします。あなたが「よし、これは90点だ」と自信を持ったクリエイティブも、プロの目から見れば、まだ60点レベルの課題が山積している 可能性が非常に高いということです。これは決して、あなたのセンスを否定しているのではありません。経験がないから、当たり前なのです。まだ「伸びる動画の型」を知らず、客観的な視点を持てない初心者が一人で細部を詰めても、結局は独りよがりな修正になってしまうことが多いのです。
- 「このテロップの色は、私の世界観に合っている」
- 「このBGMは、私の伝えたい感情を表現できている」
そう信じて疑わなかった部分が、実は視聴者の離脱ポイントになっていた――。なんてことは日常茶飯事です。
あなたが90点だと思い込んで時間をかけて磨き上げた部分は、プロから見れば「いや、論点はそこじゃない。もっと根本的な構成に問題がある」と一蹴されてしまうかもしれないのです。それならば、自分なりのベストを尽くした80点の段階で、一度プロ(あるいは信頼できるメンター)に見せてフィードバックをもらう方が、圧倒的に早く成長できる と思いませんか?
自分一人で100時間悩むより、プロの5分のアドバイスの方が、的確で、本質的なのです。
あなたのクリエイティブを添削してもらう環境は、すでにここにあります。
SnsClubの講師や、志を同じくする仲間に、あなたのクリエイティブを積極的に見せていきましょう。
自分一人の世界に閉じこもらないことが重要です。
3. 「クオリティ」ではなく「行動遂行」の完璧主義者となれ
ここまで、クオリティにこだわることの非効率性についてお話してきました。では、あなたが持つべき完璧主義という素晴らしい才能は、どこに向けるべきなのでしょうか?
答えは明確です。
クオリティではなく、「決めた行動をやり遂げること」そのものに、あなたの完璧主義を発揮するのです。
- 「毎日投稿する」と決めたのであれば、その日のクオリティが60点だろうが、30点だろうが関係ありません。
- 「投稿する」という 行動を100%遂行すること に完璧にこだわるのです。
SNS運用で成功する人に共通しているのは、例外なくこの「行動遂行力の高さ」です。彼らは作品の出来不出来に一喜一憂しません。それよりも、立てた行動計画を一日も狂わせずに実行できたか、という一点に執着します。雨が降ろうが槍が降ろうが、寝不足だろうが気分が乗らなかろうが、「やると決めたから、やる」。その一見すると地味な「継続」と「遂行」にこそ、あなたの完璧主義は真価を発揮します。
クオリティという不確実なものに精神をすり減らすのではなく、「行動する」という、自分でコントロール可能な領域で完璧を目指す のです。
あなたの目標を「良い動画を作ること」から、「カレンダーに書いた『投稿』のタスクを毎日100%完了させること」へ書き換えてください。そして、その遂行率に完璧にこだわるのです。
まとめ
本日は「その完璧主義が、あなたを不幸にする」についてお話ししました。
- 90点を100点にする消耗戦から抜け出せ。
最後の10%に固執する労力は、新しい一本を生み出すエネルギーに回すべき。 - あなたの「90点」はプロの「60点」。
初心者の完璧は独りよがりに過ぎない。80点の段階でプロの添削を受けた方が、圧倒的に早く成長できる。 - 完璧主義は「行動遂行」に向けろ。
クオリティではなく、決めた行動を100%やり遂げることにこそ、そのこだわりを発揮すべきである。
完璧主義は、あなたの長所です。
しかし、それがあなたの行動を止め、無駄な努力に時間を浪費させているのであれば、今すぐその使い方を見直さなければなりません。クリエイティブの質にこだわるな。あなたの行動計画の遂行率に、完璧にこだわるのです。その先にしか、あなたの望む未来はありません。
本日は「90点でいい」というテーマでお話ししました。
今日も人生を変える1日にしていきましょう!✨

