今回は「AI音声による読み上げ」でお届けします。
多少の違和感があるかもしれませんが、その分これまでより更新のペースを上げて、今後はより多くの配信をお届けできそうです。
ぜひ楽しみに待っていてください✨
オープニング
おはようございます。駒居です。
本日は「直感を言語化する」というテーマでお話しします。
「自分の直感を信じて先に相談するべきだった」「時間が無駄だったのでは?」SNS運用を学び、実践する中で、誰もが一度はぶつかるであろうこの壁。講師の教えという「正攻法」と、自分の中から湧き上がってくる「こっちの方がいい気がする」という直感。この二つが対立した時、私たちはどうすればいいのか。
本日いただくご質問は、まさにこの、成長の過程で生まれる葛藤の核心に触れる、非常に重要なお悩みです。
それでは、いただいたご質問を読み上げます。
ご質問
伸びるために“自分の直感”をどう扱うかについて

いつも新しい学びをご提供してくださり、ありがとうございます。今回の改善すべき点でも記載したのですが、「自分の直感」は駒居さんはどんなものだったら信じて行動に移しますか??
今回、私が感じていた事は「講師も感じていたこと、間違いじゃなかったんだ…」という安堵の気持ちと同時に、「自分の直感を信じて先に講師に相談するべきだった」「時間が無駄だったのでは?」とも思いました。直感をいつもは信じて行動するのですが、今回行動に移さなかったことには理由がありまして、アカウントが伸びるまでは自分の意見より講師の意見が先決だと思い行動しているからです。
「伸びるまでは…」と講師へ自分の気持ちは伝えますが、意見を通すということは控えて行動しようと決めて向き合っていたからです。「あぁ、自分を信じることもやっぱり大切だったかも」と思い、少し自分にガッカリとしてしまったので、今回ご質問にさせていただきました。
まだまだ始めたばかりで、そんな事で悩む時間さえも勿体ないなと思いますが、お応えいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
回答



ご質問ありがとうございます。
そして、この葛藤に非常によく向き合われている。素晴らしいですね。「講師の意見が先決だ」と決めて行動できる、その謙虚さと規律。そして、それでも湧き上がる直感に「自分を信じることも大切だったかも」と内省できる、その誠実さ。その両方があるからこそ、あなたは今、確実に成長の階段を上っている証拠です。
では、その上で、どうすればこの迷いを断ち切り、直感というものをあなたのSNS運用を加速させる「武器」に変えていけるのか。
結論から申し上げます。
それは、直感を「なんとなく」で終わらせるのを今すぐやめ、「どうすればもっと良くなるか?」を考えるための「分析ツール」として捉え直すことです。そして、その使い方をマスターするために、日本の武道や芸事の世界で受け継がれてきた「守破離」という最強の型を、自分にインストールするのです。
今日は、あなたのその素晴らしい誠実さを決して無駄にしないための、そして未来のあなたの直感を本物の「洞察力」へと鍛え上げるための、具体的な3つのステップについてお話ししていきます。
1. あなたの直感は「未来予知」ではない。過去の経験が下した「高速判決」だ
まず、私たちが最初に乗り越えるべき最大の勘違いを、ここで破壊しておきます。それは、「直感」というものを、何か神がかった、スピリチュアルなものだと捉える幻想です。あなたの頭の中に「こっちの方がいい気がする」と浮かんでくる感覚。それは未来予知でも何でもありません。その正体は、あなたの脳が、これまでの人生で蓄積してきた膨大な経験の引き出しを、一瞬で検索して「これ、前に見たあのパターンに似てるな」と判断を下した結果に過ぎないのです。
凄腕のマーケターが市場の小さな変化を見て「次はこの商品が来る」と直感するのは、彼の頭の中に、過去の成功と失敗のデータが何万件も詰まっているからです。
一方で、初心者が「この投稿はバズる気がする」と感じるのは、その人の数少ない経験だけを元にはじき出した、まだまだ精度の低い判断である可能性が高い。
つまり、何が言いたいか。あなたの「直感の精度」は、あなたの「経験の質と量」に完全に比例するということです。あなたが今、講師の意見を優先しているのは、自分の経験がまだ不十分だと理解しているから。これは、極めて論理的で、正しい判断なのです。決して、自分を信じていないということではありません。
まず、「直感」という言葉を使うのをやめてみましょう。
代わりに「仮説」や「違和感」という言葉に置き換えてください。
それだけで、神聖なものから、分析と検証の対象へと、あなたの認識が変わるはずです。
2. 守破離の「守」を極めろ。直感を語るのは100万回再生してからだ
では、その「経験の質と量」を、最短で最高のものにするにはどうすればいいか。その答えが、「守破離」の「守」の徹底です。
「守」とは、師の教え、型を、一切の自己流を挟まず、100%、120%の力で完コピする期間のことです。
これは、思考停止で従うこととは全く違います。これは、成功者の「思考回路」そのものを、自分の脳にそっくりそのままコピーして、自分に染み込ませるための、極めて知的なプロセスなのです。
ここで多くの凡人が、「でも」「だって」と自分の小さなプライドや、精度の低い直感を持ち出して、型を崩します。
それは、ミシュランシェフのレシピに、料理初心者が「僕の好みでケチャップを足してみました」と言うようなもの。出来上がるのは、独創的な料理ではなく、ただの失敗作です。
あなたが今感じている直感や違和感は、この「守」のプロセスで成功者の考え方を自分にコピーする過程で生まれる、当然の「ズレ」や「エラー」のようなものです。今は、そのズレを修正する時ではありません。今は、成功者の思考回路を、完全に自分のものにすることが、最優先事項なのです。100万回再生という結果を出した人間の教えと、まだ結果の出ていないあなたの直感。どちらを信じるべきか。答えは、火を見るより明らかでしょう。
「伸びるまでは」というあなたの今の決意は、100%正しい。
だからこそ、中途半端に自分の意見を伝えるのではなく、「今は自分の直感を黙らせる訓練期間だ」と割り切り、講師の指示の背景にある「なぜ?」を徹底的に思考し、吸収することに100%集中してください。
3. 直感を「言語化」し「仮説」に変えよ。
それこそが、未来のあなたを創る最強の「知的資産」となる
では、その直感は、完全に押し殺し、捨てるべきなのか?いいえ、全く違います。ここからが、凡人から非凡へと突き抜けるための、最も重要なステップです。
「守」の期間中に生まれたあなたの直感や違和感。それは、磨けば光る「ダイヤモンドの原石」です。今はまだ価値がなくても、未来のあなたを支える最強の武器に変わる可能性を秘めています。そのために、やるべきことはたった一つ。感じた直感を、放置せず、消さず、しかし行動にも移さず、「言語化」して「仮説」という形でストックしておくのです。「なんとなく、この表現は違う気がする」で終わらせてはいけません。
- なぜ、 違うと感じるのか?
- 具体的に、 どの単語が、どの構成が、しっくりこないのか?
- もし変えるなら、 どんな代替案があるのか?
- その代替案の方が良いと考える根拠は何か?
ここまで思考を深め、言語化して初めて、あなたの曖昧な「直感」は、誰にでも説明でき、検証可能な「仮説」へと進化します。そして、この「仮説」こそが、あなたが講師や仲間とのコミュニケーションを、次のレベルへと引き上げる最強の武器になるのです。こうして、あなたの直感は、単なる自分の中のモヤモヤではなく、あなたと、そしてコミュニティ全体の学びを加速させる最強の「知的資産」へと変わっていくのです。
今日から、あなただけの「知的資産リスト」を作り始めてください。Notionでも手帳でも構いません。
感じた違和感を、具体的な「講師への質問案」や「仲間への提案案」としてストックしていくのです。
そして、次のグルコンや質問の機会に、そのリストから一つでも多くアウトプットすることを、自分自身に約束してください。
まとめ
本日は、直感との向き合い方について、「守破離」のフレームワークを通してお話ししました。
1. 直感の正体は、あなたの「経験データベース」に基づく高速判決。
初心者のうちは、その精度を過信するな。
2. 今は、成功者の思考OSをインストールする「守」の期間。
自分の直感を持ち出すのは、圧倒的な結果を出してからでいい。
3. 生まれた直感は、捨てるな。「なぜ?」を問い続け、「言語化」し「仮説」としてストックせよ。
それが未来のあなたを創る。
「時間が無駄だった」とあなたは言いました。しかし、それは全く違います。今回の経験は、「自分の意見を控えて、講師の言う通りにやってみる」と決めた結果、どうなったかを身をもって知る、極めて価値の高い「検証」だったのです。そして、その検証から、今日のこの深い問いが生まれました。
その痛みも、後悔も、ガッカリした気持ちも、全てが、あなたの直感を本物の「洞察力」へと磨き上げるための、最高の砥石なのです。
本日は「直感を言語化する」というテーマでお話ししました。
今日も人生を変える1日にしていきましょう!✨

