今回は「AI音声による読み上げ」でお届けします。
多少の違和感があるかもしれませんが、その分これまでより更新のペースを上げて、今後はより多くの配信をお届けできそうです。
ぜひ楽しみに待っていてください✨
オープニング
おはようございます。駒居です。
本日は、「再生数チェックがやめられない、あなたへ」というテーマでお話をします。
それでは、いただいたご質問を読み上げます。
ご質問
投稿後の数字チェックについて

毎度投稿する時にダメだと思いながらしてしまう行為があります。
それは、投稿後の閲覧数を頻繁に繰り返し確認してしまうことです。投稿する時はドキドキ緊張しながら投稿します。そして投稿後に、不安を拭いたくて何度も数字を確認しています。時間の無駄だとわかっていますが、やめられません。これは普通の感情でしょうか。
駒居さんは、どのような気持ちで投稿されていますか。
投稿された作品に対してどのような感情がありますか。
回答



ご質問ありがとうございます。
この質問を正直に打ち明けてくださり、本当にありがとうございます。「時間の無駄だとわかっているのに、やめられない」。この、自分ではコントロールできない行動に振り回される感覚、そして、そんな自分に対する自己嫌悪。そのどちらも、私にはよく理解できます。お恥ずかしながら、私もたまにやってしまいます。
まず、あなたに最初にお伝えしたいことがあります。「これは普通の感情でしょうか?」という問いに対する答えですが、はい、100%、完全に普通の感情です。
むしろ、投稿後に何も感じない、数字が全く気にならないという人の方が稀です。自分の時間と労力をかけて生み出した作品が、世の中にどう受け入れられるのか。気になるのは当然です。ドキドキするのも、不安になるのも、あなたが真剣に取り組んでいる証拠です。だからこそ、そんな自分を「ダメだ」と責めることは、今日で終わりにしてください。
その上で、厳しい現実もお伝えしなければなりません。
「不安を消したい」と思って再生数を見ても、残念ながらそれは不安解消にはつながりません。むしろ、見るたびに不安が積み重なっていく危険なサイクルを生み出してしまうのです。
では、どうすればこの呪縛から逃れられるのか?
結論から申し上げます。
再生数とあなたの「感情」を、意図的に切り離す「訓練」が必要です。
今日は、あなたがその「数字の魔力」から自由になり、再生数を一喜一憂の対象ではなく、冷静な「ただのデータ」として扱えるようになるための、具体的な3つのステップをお話しします。
1. 「投稿の瞬間」に、あなたの仕事は9割終わっていると知れ
再生数チェックがやめられない根本的な原因。それは、あなたの意識が「投稿後」に向きすぎている点にあります。
あなたは、投稿した「後」に、再生数が伸びるか、いいねがつくか、コメントが来るかという「結果」によって、自分の行動の価値を判断しようとしています。これは、あまりにも危険な思考法です。
想像してみてください。あなたは人生をかけた大事な試験を終えました。解答用紙を提出した瞬間、あなたのやるべきことは、もう終わっていますよね?そこから先は、採点官の領域です。あなたは結果をコントロールすることはできません。
それなのに、試験会場のドアの前で、結果が発表されるまで何時間もソワソワと待ち続け、「自分の解答は合っていただろうか」「あの問題はもっと違う書き方があったかもしれない」と延々と考え続ける。これがいかに不毛で、精神を消耗させる行為かは、想像に難くないでしょう。
SNSの投稿も全く同じです。あなたがコントロールできるのは、投稿する「前」のプロセスだけです。
リサーチ、企画、台本、撮影、編集。これらのプロセスに、あなたが持てる力の100%を注ぎ込む。そして、「投稿する」というボタンを押した瞬間。その瞬間に、あなたの仕事は9割完了しているのです。
そこから先の再生数は、アルゴリズムという、あなたにはコントロール不可能な「採点官」の機嫌次第な部分も大きい。その不確実なものに、あなたの貴重な感情と時間を、これ以上捧げてはいけないのです。
ありがちな罠は、再生数が伸びないと、「自分の努力が足りなかったんだ」と過去のプロセスまでをも否定してしまうことです。そうではありません。結果が出なかったのは、あなたの努力不足ではなく、市場のニーズやアルゴリズムとの間に、ほんの少しの「ズレ」があっただけかもしれない。その「ズレ」を発見し、次の投稿で修正することこそが、あなたの本来の仕事なのです。
投稿後の行動を、あらかじめルール化してください。意志の力で再生数チェックを我慢するのではなく、ルールで縛るのです。
- 投稿後90分間は、絶対にアナリティクスを開かない。
スマホからInstagramのアプリを一時的に削除する、でも構いません。物理的に見れない状況を作るのです。 - 投稿直後に、全く別の「楽しい活動」を予定しておく。
好きな音楽を聴く、散歩に出かける、友人と電話するなど。
あなたの意識を、投稿結果から強制的に引き剥がすのです。 - 次の投稿の「最初のステップ」に即座に着手する。
投稿ボタンを押したら、1秒後には、次の動画の「リサーチ」を始めてください。あなたの意識を、「過去」の結果ではなく、「未来」の行動に向けるのです。 - 「投稿=完了」と手帳に書く。
投稿ボタンを押した瞬間に、その日のタスクリストに「完了」のチェックを入れる。あなたの脳に、「仕事はここで終わりだ」と認識させるのです。 - 分析の時間を固定する。
「投稿後すぐ」ではなく、「次の日の朝9時から10分間だけ」というように、数字と向き合う時間を明確に区切ってください。
それ以外の時間は、数字のことは忘れる、と決めるのです。
2. 「感情」ではなく「仮説」を持って、数字を見ろ
どうしても数字を見てしまう場合、その「見方」を根本から変える必要があります。
あなたは今、再生数を「自分の頑張りへの通知表」だと思って見ています。だからこそ、数字が良ければ気分が上がり、悪ければ大きく落ち込んでしまう。感情の振れ幅が大きすぎるのです。
そうではなく、あなたは冷静な「科学者」にならなければなりません。
科学者が実験データを見るとき、そこに一喜一憂はありません。
あるのは 「自分の立てた仮説が正しかったか、間違っていたか」 の検証だけです。
「投稿する」という行為は、「市場に対して自分の仮説をぶつける実験」なのです。
私が投稿する際の気持ちも、「この動画よ、伸びてくれ」という祈りではありません。「今回は冒頭のフックをAパターンからBパターンに変えた。おそらく3秒後維持率は5%向上するはずだ」という、極めて具体的な仮説を持って投稿しています。
そして、投稿後に数字を見る時も、その目的はただ一つ。「自分の仮説は正しかったか?」を検証するためだけです。
もし仮説通りに数字が伸びていれば、「よし、このBパターンは再現性がありそうだ」と学びを得る。
もし仮説に反して数字が悪ければ、「なぜだ? 自分の仮説のどこに欠陥があったのか?」と、新たな問いを得る。
どちらに転んでも、私にとっては「学び」しかありません。そこに感情が入り込む余地は、ほとんどないのです。
次回から、投稿する前に必ず「仮説検証シート」を作成してください。ノートに手書きで構いません。
- 【今回の仮説】
(例:フックのセリフを「〇〇する方法」から「〇〇しないと損」に変えたので、クリック率が前回より3%上がるはずだ) - 【検証する指標】
(例:クリック率のみ) - 【検証期間】
(例:投稿後24時間) - 【結果】
(24時間後に記入) - 【考察】
(24時間後に記入。なぜ、その結果になったのか? 次に試すべきアクションは何か?)
この一枚のシートが、あなたを感情の奴隷から、数字を支配する科学者へと変えてくれます。あなたはもう、漠然とした不安のために数字を見ることはなくなります。明確な「目的」を持って、冷静にデータと向き合えるようになるのです。
3. あなたの「価値」と「再生数」は、1ミリも関係ない
最後に、最も本質的なマインドセットの話をします。
あなたが再生数を過剰に気にしてしまう根底には、「再生数=あなた自身の価値」という危険な思い込みがあります。
再生数が多ければ自分は価値のある人間だ。
再生数が少なければ自分は価値のない人間だ。
この呪縛に囚われている限り、あなたは永遠に数字の奴隷であり続けます。なぜなら、先ほども述べたように、再生数はアルゴリズムの気まぐれや市場の偶然性など、あなたにはコントロール不可能な要素に大きく左右されるからです。そんな不確かなものに、あなたという人間の「価値」を委ねてはいけません。
長年全く売れていないミュージシャンがいるとします。彼のライブの観客はいつも数えるほどです。しかし、彼は自分の音楽に絶対的な誇りを持っています。彼は言います。
「俺の価値は、観客の数で決まるんじゃない。俺が、俺の表現したいものを、魂を込めて作り続けている、その事実そのものが、俺の価値だ」。
SNSで発信する私たちも、そういうマインドでいられたら、一つ一つの投稿に一喜一憂しなくてよくなると思います。
あなたの価値は、再生数という「結果」にあるのではありません。
「誰かの役に立ちたい」「自分の経験を伝えたい」と願い、そのために時間を使い、勇気を出して「投稿」という一歩を踏み出した、その行動と想いそのものに、絶対的な価値があるのです。
その事実は、再生数が1回であろうと100万回であろうと、1ミリも揺らぎません。
あなたの活動の「KPI(重要業績評価指標)」を、今日から変更してください。
これまでのあなたは、「再生数」や「フォロワー数」といった、他人からの評価に依存する「結果指標」を追いかけていました。
これからは、あなた自身が100%コントロール可能な「行動指標」を、あなたの唯一のKPIに設定するのです。
- 今週の投稿本数
- 今週の総作業時間
- 今週立てた仮説の数
- 今週新しく試した編集パターンの数
行動の量が増えれば、結果は遅れて必ずついてきます。しかし、順番を間違えてはいけません。あなたが追うべきは、コントロール不可能な「結果」ではなく、コントロール可能な「行動」ただ一つなのです。
まとめ
本日は、再生数という“甘い罠”から抜け出すための3つのステップについてお話ししました。
- 「投稿の瞬間」に、あなたの仕事は9割終わっていると知れ。
投稿後の結果はあなたのコントロール外。意識を未来の行動に向ける。 - 「感情」ではなく「仮説」を持って数字を見ろ。
あなたは一喜一憂する当事者ではない。冷静にデータを分析する科学者になれ。 - あなたの「価値」と「再生数」は、1ミリも関係ない。
あなたの価値は結果ではなく、その尊い「行動」そのものにある。
この呪縛から解放されたとき、あなたは本当の意味で自由で、創造的な発信者になります。
数字に振り回される日々は、今日で終わりです。
数字を冷静なパートナーとして使いこなし、あなたにしか伝えられない価値を、堂々と発信し続けてください。
本日は「再生数チェックがやめられない、あなたへ」というテーマでお話ししました。
今日も、人生を変える一日にしていきましょう!✨

