今回は「AI音声による読み上げ」でお届けします。
多少の違和感があるかもしれませんが、その分これまでより更新のペースを上げて、今後はより多くの配信をお届けできそうです。
ぜひ楽しみに待っていてください✨
オープニング
おはようございます。駒居です。
本日は、「 TikTokで再生されないのは、クオリティのせいではない 」というテーマでお話をします。
それでは、いただいたご質問を読み上げます。
ご質問
InstagramよりTikTokの再生数が伸びないことについて

まだ8投稿ですが、すべてInstagramよりTikTokの再生回数がいつも少ないのですが、動画のクオリティに問題があるということなのでしょうか?
グルコンでTikTokが回らないとInstagramに投稿しないという話をしていた方がいたので、気になっています。
回答



ご質問ありがとうございます。
本日は多くのクリエイターが陥る、この「マルチプラットフォームの罠」について極めて重要な話をします。
テーマは、「TikTokで再生されないのは、クオリティのせいではない」。
- 「Instagramではそこそこ再生されるのに、なぜかTikTokでは、全く再生されない……」
- 「自分の動画のクオリティが、低いからなのだろうか……」
- 「TikTokで回らない動画は、Instagramでも投稿すべきではないのだろうか……」
この悩みめちゃくちゃよく分かります。
同じ動画を複数のプラットフォームに投稿(横展開)している、真面目な人ほどこの現象にぶつかり自信を失い、やがてどちらのプラットフォームでも中途半端な結果しか出せないという負のスパイラルに陥っていきます。
最初にあなたのその不安を一刀両断する、結論を言います。
TikTokであなたの動画が再生されないのは、あなたの動画の「クオリティ」が低いからでは決してありません。それはあなたが、TikTokという国に、「入国審査」をパスするための、「ビザ」と「パスポート」を持たずに不法入国しようとしているからです。InstagramとTikTokは、似ているようで全く異なる文化、言語、そして価値観を持つ「別の国」なのです。
あなたがInstagramという国で、どんなに評価される「傑作」を生み出したとしても、その国の作法や文化を無視してそのままTikTokという国に持ち込めば、それはただの「奇妙な異邦人の、独り言」として誰にも見向きもされないまま忘れ去られていくだけなのです。
今日は、その「TikTok国」の入国審査をパスし、あなたの動画を何百万というTikTok国民に届けるための具体的な3つのステップについてお話しします。
1. 「クオリティ」の定義を、プラットフォームごとに書き換えよ
我々が、この問題で思考停止に陥る最大の原因。
それは、「クオリティの高い動画」というものが、プラットフォームを問わず、普遍的に存在すると固く信じ込んでしまっているからです。美しい映像、洗練された編集、感動的なストーリー……。これらは確かに、動画のクオリティを構成する重要な要素です。
しかし、それらはあくまで、Instagramという国における「クオリティ」の定義に過ぎません。TikTokという国における、「クオリティ」の定義は、全く異なります。
・TikTokが、ユーザーに、何を求めているか。
・アルゴリズムが、何を最も重要視しているか。
それは、たった一つ。「ユーザーの時間を1秒でも長く奪うこと」。より正確に言えば、「ユーザーが次の動画にスワイプするのをいかにして忘れさせるか」です。この至上命題の前では、Instagram的な「クオリティ」などほとんど意味を持ちません。むしろ、美しすぎる映像や丁寧すぎる編集は「広告っぽい」「作り込まれすぎている」と判断され、瞬時にスワイプされる「ノイズ」にさえなり得るのです。
TikTokにおける「クオリティ」とは何か。それは、以下の3つの指標に、集約されます。
- 冒頭0.5秒のインパクト(フック)
- 視聴完了率(フル視聴)
- エンゲージメント率(コメント、いいね、シェア)
この中でも、特にTikTokがInstagramよりも異常なほどに重要視しているのが、①の「冒頭のインパクト」です。Instagramが、「最初の3秒」で視聴者の心を掴むことを求めるとするならば、TikTokはもはや「最初の0.5秒」、もっと言えば、「動画が再生された、その最初の1フレーム」で、視聴者の指を止めさせる強烈な「何か」を要求してくるのです。
あなたの動画を、TikTokに投稿する前に、必ず、以下の「TikTok翻訳フィルター」にかけてください。
- フィルター①:冒頭の再編集
Instagram用の動画の「冒頭3秒」を、一度無慈悲に削除してください。そして、動画の中で最も「衝撃的なシーン」「意外な結末」「面白いテロップ」など、感情が動く部分を無理やりにでも一番最初に持ってきて、0.5秒だけ差し込むのです。ストーリーの整合性など、一旦無視して構いません。 - フィルター②:テンポの高速化
Instagram用の動画の、全体の再生速度を「1.2倍速」にしてみてください。そして、映像の「間」や「余韻」を感じさせる部分を徹底的にカットする。TikTokユーザーは、あなたが思うよりも遥かにせっかちです。 - フィルター③:トレンド音源の活用
あなたの動画の内容に合っていようがいまいが、今、TikTokで流行っている「トレンド音源」をBGMとして設定する。これは、TikTokのアルゴリズムに、 「この動画は、今のトレンドに乗っている見る価値のある動画ですよ」と知らせるための、最も簡単な「合図」です。
この「翻訳作業」を行うだけで、あなたの動画の再生回数は劇的に変わる可能性があります。クオリティを上げる、のではありません。クオリティの「定義」を、TikTokという国の言語に「翻訳」するのです。
2. 「テスト投稿」という最強の市場調査を、ハックせよ
「グルコンで、TikTokで回らないとInstagramに投稿しないという話を聞いた。」この視点、めちゃくちゃ重要です。なぜなら、その方はTikTokを「動画のクオリティを無料で、そして超高精度で判定してくれる最強のテストツール」としてハックしているからです。
考えてみてください。あなたが一本の動画を世に出す。その時、あなたが本当に知りたいことは何ですか?それは、「この動画は果たして、人々の心を動かし最後まで見てもらえるだけの力があるのか?」ということですよね。この問いに対する答えを、Instagramだけで得ようとすると時間がかかります。アルゴリズムがあなたの投稿を、様々なユーザー層にじわじわと時間をかけて届けていくからです。
しかし、TikTokは違います。TikTokのアルゴリズムは、投稿された動画をごく短時間のうちに少数のユーザーグループ(数百人程度)に強制的に見せつけます。
そして、そのグループ内での「反応」(特に、視聴完了率とエンゲージメント率)を瞬時に測定する。その結果が、TikTokの定める「基準値」を超えなければ、その動画はもはや、それ以上誰かに広められることはありません。非情なまでの即時判定です。
しかし、見方を変えればこれはクリエイターにとってとてつもない「福音」です。
なぜならあなたは、Instagramという本番の舞台に、その動画を投稿する「前」にその動画が本当に「ウケる」のかどうかを、TikTokという超高感度な「リトマス試験紙」を使って、無料でテストすることができるからです。
「TikTokで回らなかった」という結果は、あなたの動画のクオリティが低いという「判決」ではありません。それは、「この動画は、今のままではまだ人々の指を止める力が少し足りないようだ。冒頭のフックを、もう少し強くしてみたらどうだろうか?」という、アルゴリズムからの極めて具体的で愛のある「フィードバック」なのです。
あなたのコンテンツ制作のフローを、以下のように根本から変更してください。
【STEP1】動画を制作する
【STEP2】その動画を、まず、TikTokに「テスト投稿」する
この際、キャプションやハッシュタグは適当で構いません。目的は、あくまで動画自体のポテンシャルを測定することです。
【STEP3】投稿後、数時間〜半日、その反応を冷静に分析する
- 再生回数がフォロワー数を、大きく超えコメントやいいねがつき始めているか?
- もし全く反応がなければ、それは残念ながら「人々の指を止める力がない」と判断されたということです。
【STEP4-A】もし、TikTokで「回らなかった」場合
- その動画を、Instagramに投稿するのは一旦待ってください。そして「なぜ、回らなかったのか?」という仮説を立てる。(例:「冒頭のインパクトが弱かった」「そもそもテーマが、ニッチすぎた」)
- その仮説に基づいて、動画を再編集する。(フックを変える、テンポを上げるなど)
- そして、再編集した動画を再びTikTokにテスト投稿するのです。(※元の動画は削除するか、非公開にする)
【STEP4-B】もし、TikTokで「回った」場合
- おめでとうございます。その動画は「人々の指を止める力がある」と、市場からお墨付きをもらったということです。
- 自信を持ってその動画をInstagramに「本番投稿」してください。高い確率で、Instagramでも良好な結果を得られるはずです。
このサイクルを回すことで、あなたはもはや、闇雲にInstagramに動画を投稿するというギャンブルから解放されます。あなたは、市場からの「お墨付き」を得た、選りすぐりの「エース級」の動画だけをInstagramという本丸の戦場に送り込むことができるようになるのです。
3. 「同時投稿」という思考停止をやめ、「最適化」の視点を持て
最後に、最も本質的な話をします。あなたがInstagramとTikTok両方のプラットフォームで成功を収めたいと本気で願うなら、「同じ動画を、同時に、投稿する」という、思考停止の「横展開」を今すぐやめなければなりません。それぞれの国には、それぞれの「旬」があり、それぞれの「祝祭」があります。Instagramで今盛り上がっている「トレンド」や「会話」と、TikTokで今盛り上がっている「トレンド」や「会話」は、全く別物です。
あなたが本当に両方の国の国民から愛されたいと願うなら、それぞれの国の「文化」を深くリスペクトし、それぞれの国の「言語」で語りかけるという地道で、しかし、誠実な努力が不可欠なのです。それは、具体的にどういうことか?それは、同じ動画素材を、それぞれのプラットフォームの「文脈」に合わせて再編集し、「別の動画」として生まれ変わらせるということです。
一本の動画を投稿する際に、以下の「プラットフォーム別・最適化チェックリスト」を、必ず確認してください。
【TikTokへの最適化】
- 音源: 今、TikTokで最も流行っているトレンド音源は何か?
それをBGMとして使えないか?
- エフェクト/フィルター: TikTok内で、流行しているエフェクトは何か?
それを動画の一部に遊び心で加えられないか?
- ハッシュタグチャレンジ: 今、TikTok上で企業やクリエイターが、
仕掛けている「#〇〇チャレンジ」のような企画はあるか?
それに便乗する形で、動画を企画できないか?
【Instagramへの最適化】
- キャプション(説明文): あなたの想いや、動画の背景にあるストーリーをより深く丁寧に伝えることはできないか?読者の悩みに寄り添い、共感を呼ぶような問いかけを投げかけることはできないか?
- ハッシュタグ: あなたの動画を必要としている、よりニッチな、しかし、熱狂的なコミュニティに届けるための最適なハッシュタグの組み合わせは、何か?
- ストーリーズとの連動: 動画を投稿するだけでなく、その舞台裏やNGシーンなどをストーリーズで事前に「予告」したり、事後に「補足」したりすることで、より立体的なコミュニケーションを設計できないか?
見ての通り、これらは全く異なる「ゲーム」です。
この地道な「最適化」の努力を、面倒だと感じるか。それとも、それぞれの国の国民とより深く対話するための、創造的で楽しい「挑戦」だと捉えるか。そのわずかな「視点」の違いが、数ヶ月後、あなたの両プラットフォームにおける「成果」の決定的な「差」となって現れることになるでしょう。
まとめ
本日はTikTokであなたの動画が再生されない本当の理由と、その具体的な解決策についてお話ししました。
- 「クオリティ」の定義を、プラットフォームごとに書き換えよ。
Instagramの常識を捨てよ。
TikTokでは、「冒頭0.5秒のインパクト」と「視聴完了率」こそが、正義である。
その国の言語に、「翻訳」せよ。 - 「テスト投稿」という最強の市場調査を、ハックせよ。
TikTokを動画のポテンシャルを測るための、「無料リトマス試験紙」として活用せよ。
「回らない」のは失敗ではなく、改善のための貴重な「フィードバック」である。 - 「同時投稿」という思考停止をやめ、「最適化」の視点を持て。
横展開は、怠惰である。
それぞれの国の文化をリスペクトし、音源、キャプション、ハッシュタグなど、
その国の「文脈」に合わせて、動画を、再編集せよ。
あなたは、二つの異なる国の国民から、愛されようと、挑戦しています。それは、簡単な道ではありません。
しかしもし、あなたが、それぞれの国の「作法」を学び、敬意を払い、それぞれの国民が、本当に喜ぶものは「何か」を、真剣に考え抜くことができたなら。あなたはただの「旅人」ではなく、二つの国に強固な「橋」を架ける、偉大な「外交官」になることができるでしょう。
そしてその時あなたは、他の誰にも真似のできない圧倒的な影響力をその手に掴んでいるはずです。
本日は「 TikTokで再生されないのは、クオリティのせいではない 」というテーマでお話ししました。
今日も、人生を変える一日にしていきましょう!✨

