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    生徒のリール解説してみた

    目次

    オープニング

    皆さん、おはようございます。駒居です。本日のSnsClubラジオは「生徒さんのリールを添削してみた」という企画を行っていきたいと思います。事前にリクエストを頂いた生徒さんのリール動画を添削していきます。(今回添削させて頂く生徒さんのアカウントはこちら)

    そして今回はバズった投稿とバズらなかった投稿の、2つを用意して頂きました。

    事前にこの2つのリールを視聴してからラジオを聴いて頂ければと思います。

    バズった動画の解説

    それでは、早速解説していきますね!この動画が他の動画に比べて、伸びた理由は2つあります。

    初見感

    1つ目は「初見感」です。初見感とは初めて見るものに抱く感情です。

    バズった動画に関していうと、最初に出てくるU字型でウニョウニョしたイソギンチャクのような歯ブラシがその初見感を引き立てています。「話題の変なブラシ試してみた!」と始まりますが、話題になっているとはいえ、ほとんどの人にとっては見た事がない歯ブラシですよね!初めて見たものに対して人は「どのようにして使うんだろう?」や「これってこの後どうなっていくんだろう」と続きが気になってしまいます。このように、誰も見たことないような商品の紹介はバズる要素の1つです。

    初見感を引き出す動画の応用編として、専門的でマニアックな分野の動画もバズりやすいと言えます。例えば、農家さんがすごい大量の人参を洗ってるシーンや、すごく大きい機械で作業してるシーン、職人さんがすごい細かいテクニックで物を作ってる様子などは、ほとんどの人々にとって初見のものになるので、動画にして紹介すると伸びやすい傾向にあります。

    メンタルモデルが作り込まれている

    2つ目は「メンタルモデルがしっかりと作れている」ということです。皆さんは、メンタルモデルという言葉はご存知ですか?メンタルモデルとは認知心理学の概念で、「動画を見る側が頭の中で勝手にこれから起こる事を予想すること」を言います。例えば、この動画を見た人は「話題の変なブラシ試してみた!」というタイトルだけで、「これからこのブラシを使っておそらく歯を磨くんだろうな〜」と頭の中で今後の流れをある程度予想します。これがメンタルモデルです。

    メンタルモデルが確立されているリールの例
    • Instagramが伸びない人の特徴ベスト3を発表するような動画
    • 視聴者の頭の中→伸びない人の特徴を3つのランキング形式で説明してくれるんだな〜!自分は伸びない人に当てはまってないかな?
    • 食材は見ずに左右どちらかを選んで、その選んだ食材で料理をするような動画
    • 視聴者の頭の中→3つぐらい食材をランダムで選んで料理作るんでしょ〜!何が出来上がるんだろう?
    • 今日は○○とデートするので△△に着替えていきまっしゅ!のような動画
    • 視聴者の頭の中→出た出た!「かわちい」とか「うちゅくしい」とか言うやつでしょ〜!どんなコーデになるんだろう?

    このように、メンタルモデルを作り込むことで、視聴者に「この後何が起こるのか?」をある程度予測させることで、動画の続きが気になる!と思わせる構成にすることが大切です。

    ここでバズらなかった方の動画を見てみると、一番最初にクッキーを食べるところから始まりますが、これから何が起こるか全く予測することができない構成になってしまっています。よって、視聴者の離脱が多くなった結果、バズらなかったということが言えます。視聴者は「何が起こるかわからない動画=つまらない」という思考になってしまうことを理解し、メンタルモデルを作り込むことで離脱を防ぐことが必要です。ぜひ覚えておいてください!

    メンタルモデルについてさらに詳しく知ろう

    本当に大事な概念なので、さらに深掘ってお話します。

    人の意思決定に関与する

    メンタルモデルは映画で例えると、予告編と似た効果を持っていると考えています。僕は「映画を見に行こう!」と意思決定するパターンは3つあると思います。

    この映画、見たい!と思うパターン
    • 予告で面白そうと想像できる映画(予告を見て、ある程度映画内で起こることが想像できるとメンタルモデルが働いて、その映画に対する期待感がどんどん膨らんでいく感覚です。)
    • シリーズになっている映画(例えば、コナンの映画シリーズ。予告を見ずともなんとなく流れが予測できますよね。コナンが行った先で、殺人事件が起きて、あれやこれやがあって、爆発シーンがあって、怪盗キッドが出るのか、出ないのか?のような感じです。コナンというコンテンツ自体の構成が、メンタルモデルによって頭の中に刻まれているため、今回も面白そうだな〜という感情が生まれるわけです。)
    • 自分の推しや好きな人が出ている映画(これは無条件で観ますよね。推しや好きな人を見れば幸せになれると予想できるからです。)

    このように僕たちは普段生活していると、メンタルモデルが働いて意思決定をする場面がたくさんあります。皆さんにはリールだけではなく、他のところでもぜひ使いこなせるようになって頂けたらと思います。

    メンタルモデルを作る時の注意点

    メンタルモデルを作り込む上で一つだけ注意して頂きたいことがあります。それは「予定調和にしない」ということです。予定調和とは、予想通りの進行で、結果もその通りになることを言います。要は結果の部分まで予想できてしまってはいけないということです。メンタルモデルは「こんなことが起こるんだろうな」と予想させることで、「オチの部分は結局どうなるのかわからないという状態にしてあげる」というのがとても大事です。

    今回のバズったリールでいうと、「このブラシを使って歯を磨いていくんだろうな」というところまでは予想できても、「どのようにして磨かれるのか」や「磨いた後の結果」は動画の続きを見ないとわからない設計になっています。

    予定調和のメンタルモデルの例を言うと、「自分の誕生日に友達にレストラン連れて行かれました。急にレストランの明かりが消えました。ハッピーバースデーの音楽が鳴り始めました。」こんな状況になった場合、これから起こることからオチまで全てを理解できてしまいますよね。そうすると一気に気持ちが冷めてしまいます。この点に注意してください。

    さらにバズるリールを作成するためのアドバイス

    今回の動画をさらにバズらせるためには、2つの改善点が挙げられます。

    1カットは2秒以内に

    1つ目は「1カットの時間を短くして、展開の早い動画を作成すること」です。ショート動画は、展開が早いほどが離脱率が減るため、基本的に1カットは長くても3秒、可能であれば2秒以内が望ましいです。全てに動きをつける必要はありません。1カットを短くすることや、画角を変えて撮影してみるなど、動画に動きを加えるだけで面白く、見応えのある動画が作れます。見ている人を飽きさせない工夫を取り入れてみましょう!

    アフレコを入れる

    2つ目は「アフレコして解説を入れてあげること」です。僕が運用していたビジネス系サブ垢で検証した結果、アフレコを入れるだけで再生数が5倍〜10倍になりました。もし可能であればAI音声より、ご本人の声で喋りながら解説を入れた方がもっと伸びる動画になったのではと思います。

    同じ歯科ジャンルの発信者でアフレコ動画を使っているアカウントはほとんどないと考えられるため、僕がおすすめのロールモデルを紹介させて頂きます。ゆみさんのアカウントの場合、「2人目のエガちゃん」というメンズ美容発信のアカウントの動画構成が非常に参考になるのではと思いますので、ぜひ皆さんも確認してみてくださいね。

    まとめ

    それでは本日のSnsClubラジオは「生徒さんのリールを添削してみた」という企画で、「このリールがなぜ伸びたのか?」について、”初見感”と”メンタルモデル”を深堀って説明させて頂きました。

    今後もSnsClubラジオでは、僕からの一方通行の発信だけでなく、生徒さんからのリクエストを受け付けたり、生徒の皆さんのアカウントやリールの添削など、積極的に行っていきたいと思っています。「我こそは!」とご希望ある方はSnsClubの運営Line、もしくはブログに添付しているアンケートページからリクエストを送っていただけたらと思います。

    それでは今日も人生を変える1日にしていきましょう。

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