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    完璧な質問なんてない

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    オープニング

    おはようございます、駒居です。

    本日は「完璧な質問なんてない」というテーマでお話をします。

    昨日、プライベートでハワイに旅行に行っていまして、気温の変化のせいか少し体調を崩してしまいました。
    そのため、今日は鼻声になっていると思いますが、聴き苦しかったら申し訳ありません。
    体調自体はラジオを撮れるくらいには元気なので、今日も気持ちは元気にやっていきたいと思います。

    それでは、生徒さんからいただいたご質問を読み上げます。

    ご質問

    駒居さんが質問をされるときに工夫されていることを教えてください!

    駒居さん、運営の皆様、いつもありがとうございます。駒居さんに質問です。

    会話の中での質問の見つけ方についてお聞きしたいです。

    勉強としていろんな方の対談動画を拝見しますが、駒居さんの動画はすごく聞きやすく、わかりやすいものが多いです。質問が本当にお上手で、対談相手の方のお話や私たちが知りたいことを引き出してくださるところを心から尊敬しています。

    いつも講師の方に質問したいと意気込んで参加するのですが、なかなか有意義な質問を思いつくことができず悩んでいます。お話を聞きながら質問がどこかないかと考えていると、なかなか内容が入ってこなくなってしまったり、メモをたくさん取っていても講義の内容を自分ごととして理解できていないのかなとも思ってしまいます。

    もし、駒居さんが気をつけていること、質問の見つけ方など工夫されていることがありましたら教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

    まず、僕の司会進行やファシリテーションが上手だと評価していただいて、すごく嬉しいです。
    ありがとうございます。その上で、僕が司会や質問をしているときにどんなことを意識しているのか、考えているのかを知りたいということですね。

    今までに、質問のやり方やテクニックについてお話ししたラジオが数回あったと思いますが、今回は特にファシリテーションを聞いていて、どのようにしたらそんな質問が出てくるのかという観点の質問だと思います。

    また、質問力に関するラジオかと思われてしまうかもしれませんが、実は質問力といってもそのコツやポイントはたくさんあります。

    たくさんある中で、僕自身も対談や講義での質問に完璧という評価はもちろんないと思います。生徒さんからいただく質問の中でも、「この人の質問はめちゃくちゃ上手いな」逆に「めちゃくちゃ下手だな」と思うこともないです。先に言っておくと、完璧な質問なんてないので、上手かどうかなんて気にせずどんどん質問しよう!ということが一番伝えたいことです。

    例えば、上級者の人にとっては簡単な質問だったとしても、別の誰かにとっては「すごく知りたかった!」ということもあったりするので、質問者さんには「そんなに難しく考えずに、もっと気軽に質問してもらっていいですよ」とお伝えしておきます。

    ただ、それだけで終わってしまったら何の学びにもならないので、その上で僕が質問をする上で気をつけていることや、生徒の皆さんに知っておいてほしいことを3つぐらいポイントに分けてお話しします。

    番外編その1:ファシリテーターとしての質問法

    まず1つ目です。ファシリテーションをする際の質問と、自分が本当に知りたいことを聞く、いわゆる一対一での質問は考えることや使う脳みそが全然違います。

    おそらくこれを聞いてくださっている皆さんはファシリテーションをしたり、司会進行をして誰かメインスピーカーがいて、自分が質問することで話を広げていくということはしないと思います。

    僕が対談や特別講義で気をつけていることをポイントとしてお話ししても、そこまで役に立たないかもしれないと
    思うので、この部分はかなりさらっと、一番最初に番外編としてお伝えします。

    僕が対談動画を撮っている時や、特別講義で誰かをお招きした時に気にしていることは、まず一つは「ここに参加している人、基本的にはSnsClubの生徒さんやエスキャンの動画を見てくださっている方々が何を知りたいのか」ということを常に考えています。

    つまり、ペルソナが何を思っているのかを常に意識しているということです。
    こういうことを言うと、「お前、調子乗ってんな」と思われるかもしれません。

    ほとんどの場合僕も何年も何年もSNSに携わっていますし、それを生業としているので、誰かのアカウントを見れば、「なぜこのアカウントが伸びているのか」「どんなところをこの人は意識しているのか」「どのように収益化しているのか」「どうやってファン化できているのか」といったことは、正直質問しなくてもある程度分かるわけです。

    ただ、それが分からない人に対して、スピーカーの口からそのポイントを話してもらう必要があります。

    例えば、リール動画の撮り方ひとつとっても、「この背景にさらっと映っている小物って、わざわざ映り込んだわけじゃなくて、何かこだわりや狙いがあるんですか?」といった聞き方をします。

    メインスピーカーのこだわりや新しい気づきを見ている人が分かるように、僕が気づいたことを話させるような質問の仕方をするイメージです。

    僕が本当に分からないことを聞いているというよりは、8割9割方はこれはポイントだと気づき、その気づきをスピーカーの人に話してもらうよう司会進行を心がけていることが多いです。


    僕が質問をする上で気をつけていること
    • ファシリテータ―として対話するときは、メインスピーカーに話してほしいことを質問することで引き出す

    番外編その2:常に反対意見を持つということ

    もう一つは、聞いてくれている方の興味が湧くような司会進行をするために心がけているのが、常に反対意見を持つということです。

    これは後ほどのポイントでもお話しするのですが、「とはいえ、それは○○さんだからできたのでは?」「そんなこと言っても初心者の方がそれをやるのは難しいと思いますが、初心者の人でもできるようなコツや工夫はありますか?」といった質問をすると、よりその人から初心者向けのペルソナ向けのコメントをいただけたりするので、常に反対意見を持つということもしています。


    僕が質問をする上で気をつけていること
    • 常に反対意見を持ちながら聞く

    ここからが本題です。生徒の皆さんが自分が知りたいことを質問するときに意識してほしい、考えてほしいポイントをアクションプランとマインドの両面からお話しします。

    その1:自分が聞きたいことを聞く

    まず一つ目が「小難しいことを考えずに、ただ自分が聞きたいことを聞きましょう」ということです。

    上手な質問かどうかや、周りの人に「これを質問しているところを聞かれてどう思うだろう」といったことは
    考えずに、「自分がもっと知りたい素朴な疑問」をそのまま言葉にしてみましょう。

    では、なぜそのような素朴な疑問をまず質問してほしいのかというと、これが結構勘違いされがちなのですが、
    シンプルな疑問ほど本質的にみんなが気になっている場合が多いのです。

    本質を捉えたような機転の効いた小難しい質問の方がいい質問に思えるかもしれないですが、

    例えば、「そもそも〇〇さんはどうやって稼いでいるんですか?」「あなたの動画はなぜこんなに上手いのですか?」といったレベルの質問でも、こんなこと聞いていいのかなと思うような素朴な質問の方が実は他の人の悩みと一致していることが多いということです。

    よって、特別講義中やグルコンの中で「こんな初歩的なことを聞いたら恥ずかしいのではないか」と思うことほど、他の人も本当は知りたがっていることになります。

    だから、全然恥ずかしくないです。つまり、「この質問をして大丈夫かな」と悩む時間が長ければ長いほど、質問するまでに気力を使いすぎてしまい、結果として質問ができなくなることも起こりがちです。

    まずはハードルを下げて、気軽に質問をする姿勢こそが大切だと思ってほしいです。


    質問のハードルを下げる
    • 難しく考えず、率直に気になることを聞く
    • シンプルで素朴な質問ほど実はみんなが気になっている

    具体的なアクションプラン:メモを取る

    「気軽に質問をする」といっても、それも難しいと感じる方もいるかもしれませんので、具体的にどのようなアクションプランをやってほしいかをお話しします。
    まずは「メモを取る」ということです。しっかりとメモを取りましょう。

    メモを取らずに、ただ聞き流すのではなく、分からないことに対して「?」マークをつけたり、そこにツッコミを入れたり、「自分はできなさそう」といったコメントを入れたりすることが重要です。

    もう一つ、メモを取りながら「なぜなんだろう」「どうやったらそれができるのだろう」といった疑問をそのまま書きましょう。

    ただ、話の内容をメモするだけの人もいますが、自分の感情が動いた瞬間も書いておくと、新しい質問やコミュニケーションが生まれます。新しい気づきを得るためにも絶対に実践するようにしましょう。

    また、理解できない言葉や概念があったとしても、それをメモしてください。
    そして、「これは理解できなかった。それは自分の勉強不足だからだろう」と思うのではなく、もちろん調べる努力は必要ですが、質問もしてみましょう。

    例えば、「さっき井上さんがおっしゃっていたこのワードの意味が分からなかったのですが、どういう意味ですか?」といった内容でも、質問された側は全然嬉しいし、答えやすいです。


    自分が知りたいことを質問するときの4つのアクションプラン
    • メモを取りながら質問を考えること
    • なぜ/どうやっての疑問をそのままメモに書くこと
    • 自分の心情も一緒にメモすること
    • 理解できない用語をメモすること

    さらに、もう一つアクションプランを挙げるとすれば、「事前にこの人に聞くなら何を聞こうかを考えておくこと」です。特別講義や生徒対談では、事前にスピーカーが分かるため、その人のアカウントを事前に見て、「この人に聞いておきたいことはこれだ」とメモしておくと、質問タイムでもスムーズに話ができるかと思います。

    その2:反対の立場から考える

    次が2つ目のポイントです。2つ目のポイントが反対の立場から考えるということです。

    先ほどもお話しした通り、例えば「私は毎日投稿が大切だと思っています。」「私はストーリーでファン化しています。」「こういう撮影のテクニックを使ってバズる動画を撮っています。」といった有益な情報だったり、納得感のある情報をたくさん話してもらえると思います。

    そのようなときには、「はい、分かりました!」とお話しするのではなく、

    「とはいえ、私は時間がないしそんなことはできない」
    「私はストーリーがとても苦手だからそんな簡単にいかない」
    「カメラのテクニックについて簡単に言うけど、どうやって練習したらいいのか分からない」

    といったように、ある種ネガティブな見方をしてみたり、反対意見をぶつけてみることで自分が本当に困っていることや本当に知りたいことにたどり着けます。

    この反対の立場から考えるというのは非常に有効な考え方です。なぜなら、スピーカーやゲストの意図や本当にこだわっている部分や何がポイントなのかを探ることができ、より深い理解が得られるからです。

    また、そのような質問を投げかけることで、「では、代わりにこういうことをやったらいいのではないですか?」という代替案や補足情報を引き出すことができます。

    例えば、「毎日投稿が大切です。」と言われたときに、「私の場合は時間の使い方として土日に撮り溜めをして、平日の夜、子供を寝かしつけたタイミングで編集だけしていました。」といった具体的な時間の使い方のコツを聞けたり、「毎日投稿をしていましたが、今思ってみれば週に5回でもよかったかもしれません。」といったことが補足として得られることもあります。

    こうした反対意見をぶつけることでより深い理解を得られるので、ぜひ実践してみてください。

    例えば、具体的なアクションプランとしては、まず話を聞きながら「でも」「だけど」「そもそも」といった反対の視点で考えてみることです。ただし、これはそのまま相手に言うのではなく、自分の頭の中の考え方として一度クッションを挟むことが重要です。

    次に、2つ目の考え方として、自分の状況に相手の話を当てはめてみて、それが実現可能かどうかを考えてください。できなさそうであれば、「私の状況的に難しいのですが、どうやったらよいでしょうか?」と聞いてみることが大切です。

    もしこの質問を実践する場合、反論するだけでは質問としてマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、ただの否定で終わらせないようにしましょう。

    例えば「毎日投稿なんて必要ないと思いますけど!」という質問だと喧嘩腰に捉えられてしまいます。

    「毎日投稿しないといけない理由はどういうところが考えられますか?」
    「毎日投稿できないときはどういう工夫をしたらいいですか?」
    「私の場合は生活リズム的に毎日投稿が難しいと思っていますが、〇〇さんが私の生活ならどう工夫されますか?」

    というように建設的な議論をしましょう。

    どうしても反対意見をぶつけるとトゲが出てしまうので、相手に寄り添う姿勢を持っていただきたいです。
    これが2つ目のポイント、反対の立場から考えるという点でした。


    自分が知りたいことを質問するときのアクションプラン
    • 「でも」「だけど」「そもそも」を自分の中に常に持つ
    • 聞いている内容が自分にとって実現可能か考えてみる

    その3:質問はコミュニケーションの入り口になる

    では、最後のポイントです。これはマインドセットに関する話ですが、質問は会話の入り口に過ぎない、コミュニケーションの入り口に過ぎないということを知っておいてください。

    例えば、週報では寄せられた質問に対して私が一方的に答える形式になりますが、グループコンサルや生徒の対談、特別講義のような場面では、質問は一問一答ではなく、しっかりとコミュニケーションをとることができます。

    例えば、その質問が拙いものであったり、分かりにくいものであったとしても、「それはどういう意味ですか?」と逆質問されたり、前提条件としてどのような状況で悩んでいるのかを聞かれることで、一発目で完璧な質問でなくても、あとあと対話の中で相手が掘り下げてくれてより深い内容にブラッシュアップされていきます。

    具体的なアクションプランとしては先ほど言いましたが、これはマインドの話であり、質問する時のハードルを
    下げるということです。完璧主義をやめて、たとえ拙い質問だったとしても質問しないより100倍良いと、僕自身もそう思いますし、皆さん自身にもそう思ってほしいです。

    どんなに拙い質問でもやってみることが大切です。
    それをやった上で、相手の返答を聞き、その上でまたコミュニケーションが思いつくこともあると思います。

    例えば、「これもう1点浮かんだのですが」といった姿勢を見せることで、相手も気持ちよく受け答えしてくれるのではないでしょうか。

    これまで、「こういう質問はダメだ」「こういう質問が良い」という話をしてきましたが、大前提として、質問しないよりも質問する方が100倍良いですし、皆さんの成長にもつながります。

    質問しない人生よりも質問する人生の方が圧倒的に成長スピードが変わると思いますので、これはSnsClubでの経験だけではなく、プライベートや本業の仕事の中でも活かしてほしいです。

    自分が知りたいことを質問するときのアクションプラン
    • 質問してみると、対話の中で質問内容をブラッシュアップしてもらえる
    • 完璧主義をやめてとにかく質問してみる

    4つのポイントまとめ

    では、まとめに入ります。明日から実践できる具体的なアクションプランとして、


    質問をする時の具体的なアクションプラン
    • しっかりとメモを取りながら聞く
    • 事前に聞きたいことをしっかりと用意しておく
    • 反対意見を持ちながら相手の話を聞く
    • 質問のハードルをしっかりと下げておく

    この4つを実践していただければ、次回のグルコンでは皆さんから多くの質問が飛び交うと思います。

    安心してください。僕が司会進行をしている中で、皆さんがしてくださった質問に対して、より深掘りし、皆さんの質問がグッドクエスチョンになるように司会を務めます。

    ぜひ、僕が司会をしているグルコンや特別講義で質問の練習をしてみてください。全力でサポートさせていただきますので、これからは「とりあえず手を挙げてから質問を考える」くらいの意気込みでやっていきましょう!

    まとめ

    本日は「完璧な質問なんてない」というテーマでお話ししました。

    今日も人生を変える1日にしていきましょう。

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