早く成功したいなら上京しろ

駒居さん、いつもありがとうございます。私は地方に住んでいるため、東京や大阪で行われるオフ会や交流会に参加するのが難しいです。SNSでは繋がれていても、実際に会って話すことで、さらに深い関係性を築いたり、新しい可能性を感じています。

地方に住みながらも人脈を広げていくために何か工夫されていることはありますか？

このようなご質問をいただきました。地方在住の方からすると都会で行われているオフ会や交流会に参加できないことによって、人脈を構築する機会を逃してしまっているのではないかという不安や焦りがあると思います。

今までも地方でオフ会を開催してほしい、地方の方に寄り添ったサービスにしてほしいというご意見をたくさんいただいてきたので、この質問に対して少し過激かもしれないのですが、「早く成功したいなら上京しろ」というテーマでお話をさせていただきます。

今回は少しきついタイトルになってしまっているのですが、先にお話をしておくと、地方に住んでいることが間違いだと主張したり、皆さんに都会に住むことを強制するような、そんなラジオではないので、しっかりと最後まで聞いていただけたらと思います。

地方在住と人脈構築の現実

それではまず、地方在住だから交流が少ないというのは、これは残念ながら当たり前のことだと認識していただきたいと思います。これは悲しい現実ではありますが、事実として受け止める必要があります。

どの程度都会の方がチャンスがあるのかというのを調べてみました。総務省の調査によると、今日本の人口の約30%が東京、大阪、名古屋の3大都市圏に集中しているのです。

これが例えば5大都市と言われるような、福岡や札幌、そのようなところも含めるともっと高くなります。さらに20代から30代の若年層に限るとその割合はもっと高くなります。

では、なぜこのような人口集中が起きているかというと、ビジネスチャンスや就職の機会、教育の環境というのが都会に集中しているからです。そうすると自然とキャリアアップを目指す優秀な人材や新しいことに挑戦したい若者たちというのは、都会に流れていく傾向にあるわけです。

つまり地方では単純に会える人の数が少ないというだけではなくて、成功を目指して積極的に行動している人や新しいことに挑戦している人と出会う確率というのも低くなってしまうのです。

このような環境の差というのは、成功のスピードにも大きい影響を与えると僕自身思っていますし、よく人は環境の産物であるというようなお話もありますが、周りに成功している人が多ければ多いほど自分自身も成功への道筋が見えやすくなると思います。

これは私の仮説ではなく、私自身も今まで地元の兵庫県（本当に田舎）から大阪、そして大阪から東京に引っ越してきたという経験があります。正直に言うと地元から大阪に引っ越した時や上京したときというのは、その家賃や物価の高さにはすごく驚きました。

最初の方は、「この物価の高さで大丈夫だろうか、こんなに家賃高いところでやっていけるだろうか」と疑問に思ったところや不安に思ったこともあります。ただ東京に住んでもうすぐ3年経とうとしていますが、上京したという選択は間違いなく正解だったと断言できます。

もちろん私は独り身ではなくて、妻と子供にも無理を言って「実家から離れて知らない土地で一緒に住んでほしい」ということを言っているので、かなり大きな決断でした。しかし、これは間違っていなかったと思います。

都会に住むメリット

では、なぜ私が高い家賃や物価を払って東京に住んでいるのかというと、それは単に娯楽が多いから、デートスポットが充実しているからということではありません。東京並びに都会は人、情報、チャンス、そして良質なサービスが集まっているからです。

これは基本的には大都市には全て共通していると思いますが、人が集まっていたら情報も集まりますし、新しいビジネスも生まれやすくなります。しかも顧客になるような人も多いので、質の高いサービスやプロフェッショナルも自然と都会に集まってきます。

そして何よりも東京に住むことによって人と会える機会が圧倒的に増えました。例えば突然「今日夜飲みませんか」という社長さんからのお誘いを受けても、都内であれば気軽に参加できます。しかもセミナーやイベント、交流会というのも、ものを選ばなければ毎日のように開催されているので、自分の興味関心に合わせて参加することもできるます。

これが地方だったら、例えばオフ会のために往復数時間かけて移動したり、宿泊費をかけたりする必要があります。そうすると参加するかどうかという意思決定のハードルが格段に跳ね上がってしまうのです。そもそも往復時間かけたり宿泊費をかける価値はあります。価値はありますが、それをするかどうかを悩むハードルが上がってしまうということです。

それだけではなくて、もっと重要だと思っているのが、偶然の出会いやお話の機会で、これが非常に重要だと思っています。

例えば都会だったらカフェで作業してたら偶然知り合いの人と会ったり、友人の紹介で思いがけない人脈が広がるというように、計画していない出会いが生まれやすいのです。このような偶発的な出会いが、人生を大きく変えるということは非常に多いと思います。

私自身も例えば、今令和の虎にも出演されている林社長という方にお世話になっているのですが、林社長に「駒居くん今日飲まない?」と言っていただいたときに「ぜひ」と林社長のところに行ってみると、YouTuberのヒカルさんがいらっしゃって、今完全にオフレコなのですが、もしかしたらYouTuberのヒカルさんとコラボをして何かお仕事ができるかもしれない、そんなお話もあります。

エスキャンに登壇していただいているあいめこさんも林社長のご紹介で、たまたま呼ばれた食事会にあいめこさんがいらっしゃって、そこからSnsCoolの講師やSnsClubの特別講義を行っていただいたりという背景があるので、偶然の出会いからお仕事につながるケースは本当に無限にあるのです。

だからこのような形で偶然の出会いが起こるというのは、やはり人口密度が高くて色々な業種の方が集まっている都会ならではのものだと思っています。

地方と都会、どちらを選ぶか

ここまでお伝えして重要なのは、私自身が「皆さんが絶対に都会に住むべきだ」と言っているわけではないということです。

人生において何を重要視するかというのは人それぞれなので、自然豊かな環境で子育てをしたい方や、実家の近くで親の面倒を見たい方、地方特有の文化やフードなどを大切にしたい方、様々な理由で地方での生活を選ぶということは十分に理解できます。私自身田舎出身なので田舎の素晴らしさもすごく分かっているつもりです。

そして経済的な事情やご家族の事情で簡単に引っ越せない方というのも多いと思います。

お伝えしたいのが、もし成功のスピードを最大化したいのであれば、それが人生において今重要なものだと思っているのであれば、都会に住むことは非常に効果的な選択肢であるということです。

成功や収入を重視するのか、それともゆったりとした生活や自然環境を重視するのか、家族との時間を重視するのか、それは個人の価値観によって異なりますが、どれが正解というわけもありません。

しかし、SNSで発信をしてそこで成功したいと考えている皆さんの多くは、おそらく成功や収入の部分に重きを置いているのではないかと思います。

だからこそ本当に成功が大事なのであれば、都会に住んだ方がいいと提言をさせていただいています。

地方に住みながらできること

では、何らかの理由で都会に住むことができない場合、そんな無理だよという方の方が多いと思うので、そのような方はどのようにして人脈を広げて成功に近づけばいいのか、それもお話ししたいと思います。

1. 交通費を投資と考える

まず一つ目、交通費を投資と考えてください。例えばSnsClubやSnsCoolでは毎月オフ会をやっておりますが、月に1回でも2ヶ月に1回でもいいので、そのようなSnsClubやエスキャンのオフ会に参加してみてください。仮に交通費とか宿泊費がかかっていたとしても、それを自己投資と考えて予算を確保してください。

これも事実としての話ですが、地方にお住まいということは、それだけ家賃や物価が低くなっていると思います。抑えられていると思います。

もちろんその分お給料に関しても地方の方が少ない、そんなご意見もあると思うのですが、人に会いに行く、これは最大の費用対効果の良い投資になります。

地方の方も「交通費が」「時間が」と言わずに、チャンスが転がっているのであればぜひご自身の足を運んでいただきたいと思います。

2. オンラインでの関係構築を徹底的に行う

そして2つ目が、オンラインでの関係構築も徹底的に行ってください。そもそもオフラインじゃないと人間の関係構築ができないかと言ったら、そんなことないですよね。地方にいるからこそSNSやオンライン上のコミュニケーションを大切にしてください。

積極的にDMを送ったり、自分が主体的に例えば雑談部屋で「Zoomの勉強会しませんか」と言ってみたり、またはサークルを立ち上げてみんなと何かオンラインで一つのことに対して熱中したりなど、そのようなことって別にやろうと思ったら、全員ができますよね。

チャット一つ送るだけでやろうと思えばできるので、それをぜひやってみてくださいということです。

そしてそのような方と実際に会う機会があった時に「あ、〇〇さんって、サークルでいつもまとめてくれてありがとうございます」とか、「いつもSnsClubで積極的に発言している人ですよね」など、そのような事前の関係値というのを作っておくと、対面の会話もスムーズに進ます。

ぜひオンラインの交流もやってください。

3. 地元での小さいコミュニティを作る

そして最後が、地元での小さいコミュニティを作るということです。

たとえ大規模なイベントが開催されていなかったとしても、近隣の同じ志を持つ人たちと一緒に小さい勉強会やコミュニティを形成することというのはできるので、最初は数人だったとしても徐々に広げていくことによって、地方でも充実した人脈やネットワーク構築できると思います。

ぜひ、この3つを試してみていただきたいと思います。