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    相手の120%を引き出す「聞く力」

    目次

    オープニング

    おはようございます、駒居です。

    今日は「相手の120%を引き出す聞く力」というテーマでお話しをします。

    それでは、生徒さんからいただいたご質問を読み上げていきます。

    ご質問

    聞くときの思考のコツを教えてください!

    駒居さん、おはようございます。会話の時の聞くスキルについてお伺いしたいです。

    駒居さんがよくゲストの方との対談時に、例えば「とはいえ、〇〇だったりもする」といった話し方、聞き方をされる印象があります。

    相手の話を聞きながら、その場ですぐに具体例や比較例が浮かぶスキルはどのように鍛えられたのでしょうか。私は話を聞くことにまずは意識が行くことが多いので、並行して脳内で疑問をまとめるという作業が苦手です。

    聞くときの思考のコツなどあればぜひお聞きしたいです。

    SnsClubに入って1ヶ月、駒居さんのラジオを聞きながら家族の朝ごはんを作るのが習慣になりました。

    毎回片方イヤホン & 2倍速で聞いていたため、初参加したZoomで駒居さんの実際の穏やかなトーンに勝手に驚きました。失礼しました。いつも学べる環境を考えてくださりありがとうございます。

    今回は聞き方についてのご質問ですね。

    過去にも似た質問に回答したことがあるような気がしますが、時間が経っていると思いますので、再度お答えします。

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    ごはん作りながらラジオを聞いていただいているというのは非常にありがたく、嬉しいです。このラジオが誰かの習慣になっているということが、僕にとっても大きなやりがいにつながっています。

    そのようなお声もありがとうございます。

    今回のテーマである「聞く力」というのは、単に誰かの話を聞くという受動的な行為ではなく、相手から最大限の価値を引き出す「聞き出す力」です。今回はその2点についてお話したいと思います。

    実はこのような聞く力には大きく分けて2つの種類があると思います。

    1. 受け手としての聞く力 : 講義などを受ける立場としての聞く力
    2. ファシリテーターとしての聞く力 :対談などで相手から話を引き出す力

    今回の質問はどちらかというと、後者のファシリテーターとしての聞く力だと思うので、基本的にはその点を中心にお話します。 

    受動的に聞くことと能動的に引き出すということには大きな違いがあります。講義を受ける際の受動的に聞くというのは、基本的には相手の話を理解しようとする、シンプルな行為です。

    能動的に引き出すというのは、相手の考えや知識を最大限に引き出すための積極的な働きかけです。能動的に聞く場合は、自分にとって有益なこと、自分に落とし込めそうなところを見落とさないことが大切です。

    一方でファシリテーターとして、能動的に引き出す場合は、視聴者(今回でいうと生徒さんたち)にとって有益なことを、話し手に話させるように聞き出すことが求められます。

    つまり今回の質問の「聞く力」は、言い換えれば「質問力」と言えると思いました。

    聞く力を高めるための3つのコツ

    今回の質問者さんが気になっている「例えば」や「とはいえ」のような具体例や比較例がすぐに浮かぶスキルについてですが、これはシンプルに僕自身がたくさん話してきた、つまりアウトプットしてきたからこそできることだと思います。

    僕は営業職を5年近くやっていたので、数千人の方々とお話をしてきました。それだけでなく、コンサルタントは、誰かと話し、自分の聞きたいことを引き出す仕事です。何千人という方々とお仕事上で対談や授業、面談を行ってきました。

    その中で様々なジャンル、様々な考え方、様々な方向性を持った方々とお話する機会がありました。そうやって蓄積された経験や知識があるからこそ、新しい話題が出てきても「これは前に聞いたことに似ているな」「今回はこのケースに当てはまりそうだな」というように、すぐに思いつくことができます。

    例え話に関しても同じです。営業する時も相手に分かりやすく伝わるように例えながら具体例を交えて話すということを常に意識しながら毎日仕事を行っていたので、それができるようになりました。残念ながら、一朝一夕で身につくことではないと思います。

    しかし、質問者さんに対して実践的なアドバイスをするために、この能力を高めていくための具体的なコツを3つお話します。

    1. 自分ならどう説明するかを考えながら聞く

    自分ならどう説明するかを考えながら聞いてみましょう。そうすることにより、相手の言葉を自分の言葉に置き換える作業が自然と行われます。これにより、相手の話を表面的に聞くだけでなく、内容を深く理解して自分の知識や経験と結びつけて考えることができるようになります。

    すると質問も自然に湧き、「例えば」という具体例も思いつきやすくなります。

    2. 意図を持って質問する

    これは僕がよくやる方法ですが、視聴者に「この意見を伝えてほしい」という意図を持って、その答えに誘導するように質問を投げかけることがあります。

    例えば「いくら投稿の質が大切だとはいえ、毎日投稿することが大切じゃないですか」と聞くのは、「毎日投稿することは大切なんですよ」ということを相手に言ってほしいという意図があるのです。

    このような意図を持って聞くということが、よりよい対談や会話を生み出すコツの一つだと思います。ただランダムに質問するのではなく、この会話をどの方向に持っていきたいのかを常に考えながら質問することで、会話に一貫性が生まれ、聞いている人にとっても価値のある内容になります。

    少し難しく感じられるかもしれませんが、自分が話してほしいように、話させるように質問する、ということです。

    3. 5W1H+1Cを意識して質問する

    質問する際の効果的な方法として、5W1H+1Cを意識して質問することにより、相手の話を深掘りすることができます。5W1Hは中学や高校の英語で習い、ご存知な方も多いと思います。
    (When, Where, Who, What, Why, How)
    1Cというのは「Can」です。

    例えば話し手が「SNSは毎日投稿が大事だ」と言った場合、

    • When:「いつ頃から毎日投稿を始めたらいいですか?」
    • How:「どうやって毎日投稿のネタを考えていますか?」「どうやって時間を確保していますか?」
    • Why:「なぜ毎日投稿が重要なんですか?」

    というように、5W1Hで聞くことにより、質問を無限に生み出せます。
    加えて、Canは実現可能性を問う質問です。

    「この方法は、とはいえあなたしかできないんじゃないですか?」
    「ほかの主婦やサラリーマンでもできるんでしょうか?」
    「忙しい人でもできる毎日投稿の方法はありますか?」

    など、実現可能性を問うような質問をすることで、より実践的な情報を引き出すことができると思います。このように5W1H+1Cを活用して質問することによって、会話に深みや広がりを持たせることができます。

    そうして得た対話の中から新しい気づきや視点が生まれると思います。

    聞く力を高めるための3つのコツ

    ①:自分ならどう説明するかを考えながら聞く

    ②:意図を持って質問する

    5W1H+1Cを意識して質問する

    効果的な聞き方のテクニック

    さらに踏み込み、ファシリテーターとしての聞く能力だけでなく、受け手として効果的に聞くためのテクニックも4つお話します。

    1. 事前に質問を準備する

    いい質問をするためには事前準備が重要です。対談であれば、相手のアカウント情報や強みなどを事前にしっかりと調べ、「この人だからこそ答えられる質問」を考えることで、より深い対話が可能になります。

    ただし、事前に考えた質問だけではなく、内容に応じて、臨機応変に質問を変更する柔軟性も重要です。

    2. メモを取りながら聞く

    メモを取ることには2つの大きなメリットがあります。

    1. 自分自身のためにメモを取る:重要なポイントを忘れないようにしたり、後で質問したいことをメモしておくことができます。僕も対談や特別講義の際は、メモを取りながら聞くようにしています。
    2. 話し手のために聞くというメッセージを伝える:メモを取ることで「あなたの話をしっかり聞いています」「あなたの話はメモを取る価値があります」というメッセージを伝えることができます。これにより話し手は安心感を持ち、より深い内容や本音を話してくれるようになります。

    そのため、メモを取ることは非常に重要です。

    3. 自分の意見も添える

    質問をするときに、単に「どうですか?」「どうやったらいいですか?」と聞くだけでなく、「私はこう思うのですが、あなたはどう思いますか?」というように自分の意見も添えるとより効果的です。これにより、ただの質問ではなく対話に発展させることができます。

    自分の意見を示すことにより、相手も「この人は自分の考えをしっかり持っている」と感じ、より真剣に回答してくれるようになります。生徒さんから質問をいただくときも、自分の意見を伝えてくれるときは、非常にありがたいと思います。

    4. 聞きたいことは結論から話す

    遠回しな質問や前置きが長すぎる質問は、相手に「この人は何が聞きたいのだろう?」と思わせてしまうので、結論から話しましょう。

    効果的な質問は、まず知りたいところの結論部分を最初に述べ、そして必要に応じて補足説明をするという順序が効果的です。例えば「SNSでフォロワーを増やしたいのですが、最も効率的な方法は何だと思いますか?私は週3くらい投稿しているのですが、なかなか伸びなくて…」という感じで、まずは知りたいことを明確にしてから、自分の状況を説明するという順序にしてください。

    効果的な聞き方のテクニック

    ①:事前に質問を準備する

    ②:メモを取りながら聞く

    自分の意見も添える

    ④:聞きたいことは結論から話す

    日常生活で聞く力を鍛えるアクションプラン

    これらのテクニックは特別講義などの場面で使えるものですが、最後に日常生活の中でも聞く力を鍛えるための具体的なアクションプランを3つご紹介します。

    1. 様々な情報に触れる

    本や記事、SNSなど、様々な情報に普段から触れておきましょう。それにより、知識のストックが増えます。

    僕自身が一人の講師・コンサルタントとして最も強みだと思っている部分は、ありとあらゆる事例を知っていることです。僕は中毒なほどショート動画を毎日何時間も見ているので、どんなお悩みを持った生徒さんだとしても「この人知ってますか」という事例をすぐに引き出すことができます。

    このストックがあるからこそ、どんな人と対談しても、どんな人に質問されても自信を持って返すことができます。「例えば」を出せる引き出しが増えます。

    特に自分の専門外や、あまり興味がない分野の動画を見たり、本を読んだり、記事を読むことにより、新しい視点や思考法を学ぶことができるので、ぜひやってみてください。

    2. 積極的に質問する習慣をつける

    日常会話の中でも「なるほど、それってどういう意味ですか?」「具体的にはどんな感じですか?」というように、質問を意識的に増やしてみましょう。質問をすることにより、相手との会話が広がり、同時に質問のスキルも向上していきます。

    3. 会話の振り返りを行う

    人との会話の後に「あの時こう聞けばよかったかな」「あの質問は効果的だったな」と振り返る時間を持つことにより、自分の聞く力を客観的に評価して改善点を見つけることができます。

    日常生活で聞く力を鍛えるアクションプラン

    ①:様々な情報に触れる

    ②:積極的に質問する習慣をつける

    ③:会話の振り返りを行う

    まとめ

    今回は「相手の120%を引き出す聞く力」というテーマでお話をさせていただきました。

    多くのアクションプランをお話しさせていただきました。ぜひ一つでもいいので、これをやってみようと思ったポイントを普段の講義や日常会話の中で、試していただけると幸いです。

    今日も人生を変える1日にしていきましょう!

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